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授業科目名
担当教員
材料力学I
水口 義久
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
261110 A 2 D 2 前期 II
[概要]
 材料力学は,作用している部材に生じる内力や変形状態を解析し,その強さ,剛性,安定性を理論と実験の両面から明らかにする学問である.<BR> 本講義では,一様断面の棒部材を主として取り上げ,これに引張荷重,圧縮荷重,ねじりモーメント,およびはりに曲げ荷重が作用した場合の部材内部に生じる応力や変形について説明する.これらを理解することにより,機械や構造物を設計する場合には,部材が破壊しないように十分な強さを持ち,過大な変形を起こさないような軽量で適切な剛性を備え,また常に形態の安定性を保持できるように,部材の寸法や形状を設計できることを目指す.
[具体的な達成目標]
1.材料力学の基本原理である,応力とひずみの概念を理解できる.<BR>2.物体の弾性と塑性の機械的性質を理解できる.<BR>3.一様断面の棒部材を主として取り上げ,これに引張荷重,圧縮荷重,ねじりモーメント,およびはりに曲げ荷重が作用した場合の部材内部に生じる応力や変形を理解できる.<BR>4.材料の強度及び機械を安全に設計するための許容応力の考え方が理解できる.<BR>5.以上の内容を基礎に,講義内容を実際の問題に応用して考える能力を養うことができる.
[必要知識・準備]
『基礎教育』部門に相当する科目の中で特に「数学(微積分学)」と「物理(力学)」に関しての基礎知識を修得しておくこと.具体的な科目名と必要知識を以下に列挙する.<BR>1)微分積分学?,?<BR>2)基礎物理学I<BR>後続科目:材料力学?及び演習 がある.
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %授業理解力 
2試験:中間期 40  %授業理解力 
3小テスト/レポート課題 20  %自発的勉学 
[教科書]
  1. 基礎材料力学, 養賢堂, ISBN:4842590157
[参考書]
  1. 材料力学, 丸善, ISBN:978-4-88898-158-3
  2. 材料力学入門, パワー社, ISBN:4827712387
[講義項目]
1.講義の進め方の説明<BR>  材料力学の基礎(荷重の種類)<BR>2.材料力学の基礎(応力とひずみ,フックの法則と弾性係数)<BR>3.材料力学の基礎(材料の機械的性質,安全率)<BR>4.引張りと圧縮(棒の斜断面の応力,棒の自重による変形)<BR>5.引張りと圧縮(不静定問題)<BR>6.引張りと圧縮(熱応力,残留応力,円輪の応力)<BR>7.引張りと圧縮(トラスの応力と変形)<BR>8.ねじり(丸軸のねじり,丸軸と中空丸軸の比較,伝動軸)<BR>9.中間試験(1章と2章の範囲)およびまとめ<BR>10.ねじり(ねじりにおける不静定問題,円形断面でない軸のねじり,薄肉管のねじ   り,コイルばね)<BR>11. はりの応力(はりと荷重,せん断力曲げモーメント,荷重とせん断力および曲げモ  ーメントの関係)<BR>12. はりの応力(断面の性質,はりの曲げ応力)<BR>13. はりの応力(はりの曲げ応力)<BR>14. はりの応力(はりの曲げ応力)<BR>15. 期末試験およびまとめ
[教育方法]
1.教科書を中心に講義形式で行う.講義内容をわかり易くするため,できるだけモデル図を板書し,部材内部に生じる応力や変形の状態を具体的に示しながら説明する.<BR>2.講義内容を説明した後には,必ず例題を解き,実際の問題に応用して考える能力を養えるようにする.<BR>3.講義終了後には,講義内容に関するレポート課題を課し,自ら問題を解決するための能力を身に付けさせるようにする.
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《機械システム工学科機械デザインコース》
(C) 【機械工学の基礎】
機械工学に関する基礎知識を修得し,これらの知識を活用して機械工学に関連する諸問題が解決できる能力を身につける.
[その他]
オフィスアワー: 講義終了後または火曜日第V限<BR><BR>☆JABEE学習・教育目標:<BR> ・基準1-(1)-(d)「該当する分野の専門技術に関する知識とそれらを問題解決に応用<BR>  できる能力」->主体的に対応(◎)<BR> ・基準1-(1)-(c)「数学,自然科学及び情報技術に関する知識とそれらを問題解決に<BR>  応用できる能力」->付随的に対応(○)<BR>☆MDコース学習・教育目標:<BR> ・基準(C)「機械工学の基礎」->主体的に対応(◎)<BR>☆関係するJABEE分野別要件キーワードとその学習時間<BR> ・要件1-(2)「材料と構造」基本キーワード(A)「引張・圧縮・せん断応力とひずみ」に関する学習時間:6時間<BR> ・要件1-(2)「材料と構造」基本キーワード(B)「弾性と塑性」に関する学習時間:1.5時間<BR> ・要件1-(2)「材料と構造」基本キーワード(C)「材料の強度と許容応力」に関する学習時間:1.5時間<BR> ・要件1-(2)「材料と構造」個別キーワード(1)「熱応力」に関する学習時間:2.0時間<BR> ・要件1-(2)「材料と構造」個別キーワード(3)「ねじり」に関する学習時間:4.5時間<BR> ・要件1-(2)「材料と構造」個別キーワード(7)「応力解析」に関する学習時間:4.5時間<BR> ・要件1-(2)「材料と構造」個別キーワード(10)「真応力と真ひずみ」に関する学習時間:1.0時間<BR> ・要件1-(2)「材料と構造」個別キーワード(14)「トラス・ラーメン」に関する学習時間:0.5時間<BR> ・要件1-(2)「材料と構造」個別キーワード(25)「工業材料の性質と機能」に関する学習時間:1.0時間<BR> ・要件1-(2)「材料と構造」個別キーワード(35)「材料試験法」に関する学習時間:1.0時間<BR> <BR>KW以外の学習時間:22.5時間
[学生による授業評価アンケートに関する記述]
各授業での対応をまとめた資料が,機械システム工学科会議室(A1-143)で閲覧できます.