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授業科目名
担当教員
機械力学
北村 敏也
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
261090 B 2 I 2 後期 IV
[概要]
機械が動作する際には必ず振動が生じる。機械の振動が大きくなると動作が不安定になり、機械としての機能を満足できなくなってしまう。機械力学の講義では、機械の構造を質量とばねで近似し、機械の振動を解析する学問である。機械の振動で一番問題になるのは、強制振動による共振現象である。機械振動を防止するための剛性をあげる方法、防振装置の設置防止のための具体的方法をも理解する。またこれらの考え方を機械設計に生かす方法についても述べる。
[具体的な達成目標]
社会で利用されている機械類における振動現象を理解し、振動を防止することの重要性を理解させる。<BR>日常生活で、振動現象を観察し、工学的センスの重要性を理解させる。<BR>振動の基礎方程式の作成、振動解を求める、防振等についての基本的考え方を習得させる。
[必要知識・準備]
微分方程式の知識が必要であるが、基本的な解法については、説明をしながら講義を進める。特別な準備は不要である。しかし、日常生活での振動問題の発生を具体的に観察し、工学的センスを養うことが必要である。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 35  %授業理解 
2試験:中間期 35  %授業理解 
3小テスト/レポート課題 15  %下の出席と合わせて30%で評価を行う 
4平常点/受講態度 15  %出席および積極的な授業参加、知的好奇心 
[教科書]
  1. 山田伸志他, 振動工学入門, パワー社, ISBN:4827712980
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
  1.振動工学の基礎(直線運動の運動方程式、回転運動の運動方程式)<BR>  2.単位系の取り扱い(単位の間違いを防ぐ方法)<BR>  3.振動の用語<BR>  4.1自由度非減衰振動(ねじり振動、曲げ振動)<BR>  5.変速を含む振動、重力を考慮した場合の振動<BR>  6.1自由度減衰振動(粘性減衰器、ダンパの効果、実験より減衰を求める方法)<BR>  7.1自由度強制振動(力による強制振動)<BR>  8.1自由度強制振動(変位による強制振動)<BR>  9.振動の伝達<BR> 10.防振装置の設計<BR> 11.振動測定の原理(振動ピックアップ)<BR> 12.1自由度過渡振動(インパルス応答)<BR> 13.2自由度自由振動(うなりの現象)<BR> 14.2自由度強制振動(ダイナミックダンパー)<BR> 15.多自由度振動(3自由度自由振動)
[教育方法]
現象をイメージしやすいように、パワーポイントで図等を示して授業を進める。<BR>学生の積極的な授業参加を期待し、適宜小テストを行い、学生の理解の度合いを測りながら授業を進める。<BR>評価方法及び評価基準で出席と小テストが15%ずつとしているが、両方合わせて30%で評価する。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《機械システム工学科機械情報コース》
(C)機械工学の専門基礎知識
機械工学についての基礎知識を修得し、これらの知識を活用することにより機械工学に関連する諸課題を創造的に展開する能力を身につける。
[その他]
オフィスアワー 月曜、金曜 16:30 以降(他の日時でも時間が空いていれば応じる)
[学生による授業評価アンケートに関する記述]
パワーポイントを用いることから、ノートの写しにくいなどの意見をいただいている。機械工学における基礎教養的な科目であることから、教科書に沿って授業を進めるので、パワーポイントの表示全てをノートに書き写すのではなく、要点を捕らえて必要なところをノートに記述するようにしていただきたい。