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授業科目名
担当教員
基礎化学
風間 ふたば
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
256240 2 J 1 後期 II
[概要]
基礎化学という講義名ではあるが、環境化学の入門と位置付けている。循環型社会とは、資源やエネルギーを有効に利用する社会であると同時に、現在の社会システムによって環境中に放出されている多くの有害化学物質から私たちが受けている影響をより少なくしようとする社会でもある。本講義では、環境化学を学ぶための化学の基礎を理解するとともに、過去および現在の身の回りの環境の実態や、化学物質の循環経路、さらにはこれまで取られてきた技術や対策などの概要を取り扱う。
[具体的な達成目標]
講義の各項目についての的確な理解を通して、環境の諸問題への化学の関わりやその正しい理解の重要性を認識することを目標にする。
[必要知識・準備]
高校における化学の知識は最低限必要である。教科書と配布資料を中心に講義をすすめるが、講義内容をより深く理解できるよう、参考となる図書を紹介するので、それらを読むことを強くすすめる。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %授業理解力 
2小テスト/レポート課題 40  %授業理解力 
3平常点/受講態度 10  %講義参加への意欲 
[教科書]
  1. 渡辺正訳, 地球環境科学入門(改訂版), シュプリンガー・フェアラーク東京, ISBN:4431711112,
    (大気水循環システムと同じ教科書である)
[参考書]
  1. 実感する化学, NTS, ISBN:4860430964&72
  2. 講義内容に関連し、折にふれて紹介する。
[講義項目]
教科書と参考資料を使いながら、以下の内容を講義する。<BR><BR><BR>1.地球上における物質循環の理解と暮らしとの関り<BR>2.環境化学の道具箱 元素・化学結合・化学反応式)<BR>3.地圏の環境地球化学(陸地と岩石)<BR>4.地圏の環境地球化学(岩石の風化1)<BR>5.地圏の環境地球化学(岩石の風化2)<BR>6.地圏の地球環境化学(土壌の生成1)<BR>7.地圏の地球環境化学(土壌の生成2)<BR>8.地圏の地球環境化学(土壌有機物)<BR>9.身の回りの環境1 土壌汚染<BR>10.身の回りの環境2 水質汚濁<BR>11.身の回りの環境3 大気汚染<BR>12.身の回りの環境4 化学物質の循環とその影響1<BR>13.身の回りの環境5 化学物質の循環とその影響2<BR>14.環境の保全 公害と日本の環境行政<BR>15.まとめと試験
[教育方法]
教科書と配布資料を中心とした講義を行う。時折小テストを実施することで理解度を確認する。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
本講義は環境分析化学、大気水循環システム、自然化学実験、環境リスク論、環境計測技術演習と関連がある。大気水循環システムならびに環境リスク論の担当教官が変更になったことに伴い、本講義の内容ならびに評価方法を昨年までとは大きく変更することにした。
[学生による授業評価アンケートに関する記述]
学生アンケートを読むと、一部の学生からは評価が高いがそうでない学生も必ず存在する。学生の理解度に大きな開きがある証拠であるととらえ、できるだけわかりやすい説目を心がけているとともに、リアクションペーパー等により理解の程度を確認している。授業内容についてわかりにくい点は質問に来てほしい。<BR>また例年授業はじめに話しているが、ノートの取り方は各自で工夫してほしい。黒板への板書を写すことだけが授業を受けるということではないと考えています。