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授業科目名
担当教員
基礎物理化学II
内田 裕之
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
255341 2 AA,CP 1 後期 II
[概要]
熱力学は、熱と仕事に関する学問分野であり、化学や物理学の基礎をなしている。高校で学んだ熱化学方程式や化学平衡は熱力学の重要分野である。エネルギーの保存則、エンジンの効率や反応進行の予測など、無機化学、有機化学、材料科学、生命化学など工学全般の分野で必須の基礎知識となっている。本講義では、熱力学の基本原理とその化学への応用について、実例をまじえてわかりやすく解説する。講義内容の理解を深めるため、演習問題を行う。
[具体的な達成目標]
1.仕事、エンタルピー、エントロピー、自由エネルギーの概念を理解すること。<BR>2.実験や研究でこれらに関連する課題に出会ったときに、教科書を見ながら解けるようになること。
[必要知識・準備]
 1年次前期の「基礎物理化学I」を理解していることを前提に、知識を積み上げていく。講義開始前によく復習しておくこと。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 60  %基本的理解度と論理性を評価する 
2小テスト/レポート課題 30  %講義項目への集中度と理解度 
3平常点/受講態度 10  %出席回数と講義への集中度 
[教科書]
  1. バーロー物理化学(上)第6版, 東京化学同人, ISBN:4807905023
  2. プリント
[参考書]
  1. 特に指定しない。図書館には、ムーア物理化学、アトキンス物理化学等著名な教科書が揃えてある。
[講義項目]
 1.化学系のエネルギー:熱力学第一法則    (教科書第3章)<BR> 2.エンタルピーと化学反応<BR> 3.反応進行度、熱容量、エンタルピー変化の温度依存性<BR> 4.エンタルピー変化の温度依存性の演習、結合エネルギー、<BR> 5.エントロピーの概念、気体の可逆体積変化による仕事 (教科書第4章)<BR> 6.エントロピーと仕事に関する演習<BR> 7.カルノーサイクル:熱機関の効率<BR> 8.熱力学第三法則、エントロピーの温度変化<BR> 9.自由エネルギー                  (教科書第5章)<BR>10.自由エネルギーと化学平衡<BR>11.自由エネルギーの温度変化<BR>12.相平衡の温度および圧力依存性<BR>13.自由エネルギー関連問題の演習<BR>14.まとめと総括質問<BR>15.総括評価
[教育方法]
1.各回の要点をまとめたプリント(穴埋め式)を配布する。<BR>2.代表的な演習問題の解き方を例示する。<BR>3.小テスト(4回以上実施)やレポートで、自ら問題を解く練習をする。<BR>4.採点とコメントを加えた小テストとレポートを返却する。解答例を示し、間違いやすい点などを解説する。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
(未登録)
[学生による授業評価アンケートに関する記述]
(未登録)