山梨大学電子シラバス

授業科目名

担当教員

基礎物理学I

佐藤　哲也

時間割番号

単位数

コース

履修年次

期別

曜日

時限

255210A

過年度生

後期

火

III

［概要］

物理学は、天文学、地学、化学、生物学など物理学に隣接する他の自然科学に密接に関連しており、科学技術の発展を支える基礎となる学問です。特に「力学・波動」は化学をこれから学ぶ大学生にとって、物理化学や量子化学など様々な分野における重要な基礎となるものです。 この授業では、力学および波動に関するの基本的概念および原理を理解し、これらの身近の問題を自ら解く能力を養うことを目標としています。

［具体的な達成目標］

力学・波動に関する基本原理を習得し、関連する基本的な問題を自ら解くことができるようにする。 1.　運動量と衝突の基本的概念を実際の例を通じて理解し，応用できる。 2.　多体問題の基本的な力学的性質を理解し、質量中心の運動を求めることができる。 3.　固定軸の周りの剛体の回転運動の基本概念を理解し、慣性モーメントを計算することができる。 4．ベクトル積とトルクの関係を理解し、質点の角運動量や剛体の回転運動と角運動量の保存に関する基本的な問題を解くことができる。 5.　単振動や減衰振動、強制振動の運動を理解し、これを数学的に記述することができる。 6.　万有引力と惑星運動の関係を理解し，その力学的記述の歴史的意味を説明できる。 7.　弦を伝わる波の性質を理解し、波の重ね合わせや定在波を数学的に記述することができる。

［必要知識・準備］

前期の入門物理学と同一の教科書を用い、その続きからの講義（連続講義）となるので必ず履修すること。高校の微分・積分学の知識を有し、大学での微分・積分学の講義を履修していることが望ましい．なお、高等学校の物理Iを履修していない場合や習得が不十分な場合には前期の基礎科目（物理）を履修すること。

［評価方法・評価基準］

No	評価項目	割合	評価の観点
1	試験：期末期	30 %	論理的思考能力、問題設定／解決能力
2	試験：中間期	30 %	論理的思考能力、問題設定／解決能力
3	小テスト／レポート課題	30 %	授業理解力、日常的勉学努力、自発的勉学、知的好奇心と探求力、情報収集／整理力
4	平常点／受講態度	10 %	授業理解力

［教科書］

［参考書］

［講義項目］

[目次] ＊前期の「入門物理学」の学習範囲以降から開始します。 ８章・ポテンシャルエネルギーとエネルギー保存則　（第1,2週目） ９章．運動量と衝突　　　　　　　　　　　　　　　（第2,3週目） 　　　小テストと解説　　　　　　　　　　　　　　（第4週目） １０章．固定軸線の周りの剛体の回転　　　　　　　(第5,6週目) １１章．転がり運動、角運動量およびトルク　　　　(第6,7週目) 　　　小テストと解説　　　　　　　　　　　　　　(第8週目） １３章．振動運動　　　　　　　　　　　　　　　（第9,10週目） １４章．万有引力の法則　　　　　　　　　　　　（第10,11週目) 　小テストと解説（第12週目） １６章．力学的波動（第13週目) １８章．波の重ね合わせと定在波 (第14週目) 小テストと解説　総括 (第15週目)

［教育方法］

１．プロジェクタ、黒板などを利用し、基本概念および原理を明快かつ理論的に提示する。 ２．身近な例題を取り上げ具体的に解説する。必要に応じて模擬実験を行う。 ３．レポート課題を毎回課題として解くことにより理解を深める。誤りやすい事項に関する補足説明を行う。

［JABEEプログラムの学習・教育目標との対応］

(未登録)

［その他］

(未登録)

[学生による授業評価アンケートに関する記述]

平成20年度から、前期の「入門物理学」と後期の「基礎物理学１」の授業を通年型の授業とすることで授業進度にゆとりを持たせ、微分・積分学等の大学での数学も導入して、大学の入門レベルの物理学を解説します。