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授業科目名
担当教員
物理学基礎II
舛谷 敬一
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
254222 B 2 C2 1 後期 I
[概要]
工学を専攻する学生にとって、物理学は重要な基礎科目の一つである。特に、力学は物理学の中で最も基本的な部門であり、様々な基礎的概念を理解する上で必須である。この講義では、物理学基礎Iに続いて、微積分やベクトル演算などの数学的方法を用いながら、主に質点系・剛体の力学を学び、様々な例に対して応用できることを目標とする.応用例には土木環境工学に関係の深いものを選びたい。
[具体的な達成目標]
1.運動量と力積、衝突:運動量と力積の定義を知り、運動量保存則について学んだ後、衝突現象を調べる。(10%)<BR>2.万有引力と惑星運動の関係を理解し、その歴史的意味を説明できる。(10%)<BR>3.簡単な2体問題の運動方程式が書け,それを解くことができる。(15%)<BR>4.多体問題での基本的性質を理解し,質量中心の運動を求めることができる。(15%)<BR>5.剛体の運動の基本原理を理解し、簡単な系について運動を解くことができる。(35%)<BR>6.非慣性系でのみかけの力について理解し、簡単な例について応用できる(15%)。<BR>[上記で、()内は評価の重みの目安を示す。]
[必要知識・準備]
物理学基礎Iの知識と理解が必要である。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %授業理解力、論理的思考能力:講義内容全体について基礎的及び応用的な問題が解ける。 
2試験:中間期 30  %授業理解力、論理的思考能力:講義内容前半について基礎的及び応用的な問題が解ける。 
3小テスト/レポート課題 20  %授業理解力、日常的勉学努力:前回の講義内容について基礎的及び応用的な問題が解ける。 
[教科書]
  1. 原 康夫, 理工系の基礎物理 力学, 学術図書出版, ISBN:4873610931
[参考書]
  1. 演習書(問題の解説が詳しくなされているもの)を各自購入されたい。
[講義項目]
第1回 運動量と力積<BR>第2回 衝突現象<BR>第3回 中間評価:1〜2のまとめ<BR>    開いた系での運動量変化と運動方程式<BR>第4回 万有引力と惑星の運動<BR>第5回 角運動量<BR>第6回 中間評価:3〜5のまとめ<BR>    二体問題(質量中心と相対座標)<BR>第7回 二体問題(角運動量、エネルギー)<BR>第8回 多体問題<BR>第9回 剛体の運動方程式<BR>第10回 剛体の力の釣り合いと重心<BR>第11回 固定軸まわりの剛体の回転<BR>第12回 剛体の平面運動<BR>第13回 剛体のいろいろな運動<BR>第14回 みかけの力<BR>第15回 評価:総括とまとめ
[教育方法]
講義、演習、レポート課題を適宜組み合わせて授業を進める。<BR>簡単な演示実験を取り入れて、実際の物理現象に対する理解を深める。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《土木環境工学科》
B.技術者としての知的基盤の形成
 土木環境工学の専門知識習得に必要となる数学、自然科学及び情報処理の基礎学力を身に付け、土木環境技術者としての知的基盤を形成する。
[その他]
オフィスアワー:木曜日4時限、研究室(T1−401)<BR>        メール等で連絡してから来室して下さい。<BR>        (別の時間に対応することも可能です。)
[学生による授業評価アンケートに関する記述]
中間テストや宿題が多いという指摘があるが、基礎的な物理学の習得には演習は不可欠なので、止めることは考えていないが、実施方法に工夫を凝らしたい。