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授業科目名
担当教員
応用物理学I
本田   建
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
251150 B 2 I 1 後期 IV
[概要]
 これまでに学んだ質点の力学を基にして、大きさを持つ代表的な剛体である球や丸棒の運動を第一原理から理解することを目標にする。このために、質点系の運動から始め、角運動量とトルクについて理解し、固定軸のまわりの剛体の回転、転がり運動について学ぶ。時間があれば、天体の運動についても学ぶ。
[具体的な達成目標]
 衝突の問題を通して運動量について理解し、さらに回転運動において重要な角運動量保存則を理解する。質点系の運動方程式を理解する。簡単な剛体の運動を解くことができるようにする。ケプラーの法則を理解し、中心力における運動方程式を解けること。本講義の理解度を計る目安として,標準問題集が用意されている。この問題集の70%以上を自力で解決できることが要求される。逆にいえば,70%以上を自力で解決できれば本講義の最低限の目標は達成されたものと認められる。理解できない箇所がある場合にはオフィスアワーに教員室を訪ね,理解を深めておくよう期待する。各自勉学の計画をたて,学習目標を達成することを期待する。
[必要知識・準備]
 微分積分学の初歩、ベクトル算法の初歩、力学の基礎(基礎物理 I)
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 30  %試験範囲の課題が理解ができているかどうか 
2試験:中間期 40  %試験範囲の課題が理解ができているかどうか 
3小テスト/レポート課題 15  %与えられた課題に対し真面目に取組んでいるか 
4平常点/受講態度 15  %真面目に受講しているか 
[教科書]
  1. 村松博之 訳, 科学者と技術者のための 物理学?a 力学・波動, 学術図書出版社, ISBN:4873610745
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
1.基礎物理学1での復習<BR>2.仕事とエネルギー(1)<BR>3.仕事とエネルギー(2)<BR>4.ポテンシャルエネルギーとエネルギー保存則(1)<BR>5.ポテンシャルエネルギーとエネルギー保存則(2)<BR>6.運動量と衝突(1)<BR>7.運動量と衝突(2)<BR>8.中間評価(試験など)<BR>9.固定軸のまわりの剛体の回転(1)<BR>10.固定軸のまわりの剛体の回転(2)<BR>11.固定軸のまわりの剛体の回転(3)<BR>12.転がり運動、角運動量およびトルク(1)<BR>13.転がり運動、角運動量およびトルク(2)<BR>14.転がり運動、角運動量およびトルク(3)<BR>15.総合評価(試験など)
[教育方法]
教科書に沿って授業をおこない、具体的な問題を解いて解説を行う。理解しているか確認のための小テストを不定期に行う。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《機械システム工学科機械情報コース》
(B)工学のための基礎知識
機械工学を学ぶ上で基盤となる数学、物理や化学などの自然科学と情報技術の基礎知識を習得し、これらを機械工学へ活用できる能力を身につける。
(C)機械工学の専門基礎知識
機械工学についての基礎知識を修得し、これらの知識を活用することにより機械工学に関連する諸課題を創造的に展開する能力を身につける。
[その他]
オフィスアワー:後期火曜日5時限にA1−155の教員室で質問・相談を受付ける。
[学生による授業評価アンケートに関する記述]
理解するのに難しい部分については、更に例題を加えて説明することにした。