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授業科目名
担当教員
基礎物理学II
武田 哲明
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
251120 A 2 D 1 後期 II
[概要]
機械系専門科目への入口となる物理学の一般基礎について学ぶ。物理学が周囲の現象とどう関わっているのかを理解するために、本講義では、特に、運動、振動・波動、光、熱、電場の基礎を取り上げる。
[具体的な達成目標]
本講義では「機械工学の基礎」として、以下の基本的問題の理解と解決する能力を養成する。<BR>(1)運動における力、エネルギー平衡を理解し、求める。<BR>(2)単振動を主に、運動状況を把握する。<BR>(3)光の特性を理解し、その応用を考える。<BR>(4)熱に関した熱平衡、理想気体を理解する。<BR>(5)帯電した物体の振る舞いを求める。
[必要知識・準備]
「基礎教育」部門に相当する科目の「数学」と「物理」に関する基礎知識を修得しておく。具体的な必要知識を以下に示す。<BR>(1)微分、積分の定義と意味<BR>(2)力学の基礎知識<BR>(3)ベクトルの意味(ベクトル積、スカラー積)<BR><BR>後続科目として「応用物理学II」、「熱力学及び演習」があり、その前提として本科目を履修することを望ましい。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 30  %基礎の理解 
2試験:中間期 30  %基礎の理解 
3小テスト/レポート課題 40  %課題内容の理解 
[教科書]
  1. 戸田盛和, 物理学入門コース力学, 岩波書店, ISBN:4000076418,
    (「物理学入門コース 力学」岩波書店、著者:戸田盛和 「波・光・熱」掌華房、著者:小出昭一郎)

  2. 小出昭一郎, 波・光・熱, 掌華房, ISBN:4785320761
[参考書]
  1. 江端 武、上村 孝, 電磁気学, 培風館, ISBN:4563022276
[講義項目]
1.講義の目標と概要、物理量の単位<BR>運動<BR> 2.慣性、運動量と力積<BR> 3.運動とエネルギー<BR>振動と波動<BR> 4.調和振動、減衰振動<BR> 5.1次元波の伝播とその例<BR> 6.波の重ね合わせとフーリエ展開<BR> 7.中間評価と課題解説<BR>光<BR> 8.反射、屈折<BR> 9.干渉、回折<BR>熱<BR>10.温度、熱平衡<BR>11.状態量、理想気体<BR>12.エネルギー保存則、熱機関<BR>電場<BR>13.電荷、電束、クーロンの法則<BR>14.電磁波<BR>15.総合評価と課題解説  <BR><BR>なお、以上は講義項目で、1項目1時限に対応しているわけではない。 
[教育方法]
1)講義はできるだけ双方向授業とする。<BR>2)プロジェクターによるビジュアル教材を使用する。<BR>3)講義内容に関連した演習、レポートを課し理解を助ける。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《機械システム工学科機械デザインコース》
(A)【機械工学の意義】
幸福・福祉の意義,自然と社会との係わりが理解でき,これらに及ぼす機械工学の影響が理解できる能力を身につける.
(B)【機械工学と自然科学】
数学,物理や化学などの自然科学と情報技術の基礎知識を修得し,これらの知識を機械工学へ活用できる能力を身につける.
(C) 【機械工学の基礎】
機械工学に関する基礎知識を修得し,これらの知識を活用して機械工学に関連する諸問題が解決できる能力を身につける.
(D) 【コミュニケーション】
口頭発表や卒業論文の執筆などを通じて,自己の考えを合理的に整理し伝達することができる能力および他者の考えに対して適切に対応できる能力を身につける.
(F)【機械工学と環境】
ゼロエミッション社会の意義を理解し,物質循環や環境保全に配慮したデザインやものづくりが行える能力を身につける.
[その他]
オフィスアワー:講義終了後、木曜日第5時限
[学生による授業評価アンケートに関する記述]
各授業での対応をまとめた資料が、機械システム工学科会議室(A1-143)で閲覧できます。