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授業科目名  博物館概論
時間割番号 170216
担当教員名 鈴木  稔
開講学期・曜日・時限 前期・水・III 単位数 2
<対象学生>
2・3年次
<授業の目的および概要>
ここでいう博物館とは歴史博物館,美術館,科学館,動植物園,水族館等の総称である。授業では博物館の目的と機能,歴史,関係法規についての知識を身につけると共に,地域における生涯学習の拠点としての博物館が現在直面している種々の問題について考えを深めることをめざす。
<到達目標>
博物館学芸員として要求される博物館学全般に関する基礎知識の習得を図る。そればかりでなく,将来博物館で仕事することも想定して,博物館とそれが置かれている環境との中から自発的に問題点を発見し,解決への道をさぐり出せる能力を養う。
<授業の方法>
毎回プリントを配布し,講義形式で授業を行う。具体的な論議ができるよう,PC画像,DVD映像などを適宜用いる。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート課題 40  %博物館に必須の知的関心の広さ,応用的な思考力,論理的な表現力 
2平常点/受講態度 30  %授業の理解,正確な基礎知識,観察力,情報収集力 
3その他 30  %なるべく多くの博物館に行く/アクセスする,知的好奇心と探求心 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
博物館に興味を持つ人なら誰でも受講資格があります。ふだんから各種の博物館に足を運び,展示はもちろんのこと,その館の歴史・立地・運営形態や来館者の様子にまで目を配って見て回ってください。視点を少し変えただけでさまざまなことが見えてくると思います。
<テキスト>
  1. プリント使用
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1.博物館の現況<BR>2.日本の博物館の歴史<BR>3.博物館の分類と類縁機関<BR>4.文明破壊と図書館・博物館<BR>5.博物館ができるまで<BR>6.博物館倫理<BR>7.制度としての博物館<BR>8.地域の中の博物館<BR>9.博物館の将来像
[学生による授業評価アンケートに関する記述]
概論という性格もあって,この授業が知識の一方向的な伝達になってしまうことを心配しています。なるべく親しめるよう画像や映像を用いるつもりですが、博物館や美術館を自分とはあまり縁のない世界だと思っているようではどうしても受け身の学習態度になってしまうでしょう。予復習時間が短いとか、主体的に参加する機会がないといった感想が聞かれたのも原因はこのあたりにあるのではないかと思います。対策は実に簡単です。博物館でも美術館でも動物園でも行ってみれば良いのです。足を運ぶ余裕がなければネットで世界中のミュージアムを見て回っても良いのです。それが予復習であり,主体的学習なのです。