授業科目名
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植物学
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時間割番号
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162683
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担当教員名
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芹澤 如比古
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開講学期・曜日・時限
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前期・月・II
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単位数
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2
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<対象学生>
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(指定なし)
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<授業の目的および概要>
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植物の系統・分類・生態について理解するため,植物を「酸素発生型光合成生物」と定義し,その系統・分類・生態について概説する。また,植物の進化の根幹をなす”藻類”の無性生殖,有性生殖,生活史,世代交代などを,陸上植物と対比させて解説する。
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<到達目標>
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植物の分類の概要を理解する。<BR>植物の系統の概要を理解する。<BR>植物の多様性の概要を理解する。
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<授業の方法>
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講義中心で,数回の小テストと定期試験を実施する。
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<成績評価の方法>
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No | 評価項目 | 割合 | 評価の観点 |
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1 | 試験:期末期 | 75 % | 講義内容の理解力,情報収集・整理能力,論理的思考能力,日常的学習力 | 2 | 小テスト/レポート課題 | 25 % | 講義内容の理解力,情報収集・整理能力,日常的学習力 |
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<受講に際して・学生へのメッセージ>
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幅広い内容を扱うので,プリジェクターの映写によりできるだけ多くの植物の写真を交えて授業を進めます。少し早く感じるかもしれませんが,しっかりとついてきてください。復習は欠かさず行うこと。
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<テキスト>
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- 千原光雄(編), 藻類の多様性と系統, 裳華房, ISBN:978-4785358266
- 加藤雅啓(編), 植物の多様性と系統, 裳華房, ISBN:978-4785358259
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<参考書>
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- 千原光雄 編, 藻類の多様性と系統, 裳華房, ISBN:9784785358266,
(\4700)
- 加藤雅啓 編, 植物の多様性と系統, 裳華房, ISBN:9784785358259,
(\4700)
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<授業計画の概要>
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1.植物とは?−生物3界説から5界説−<BR>2.葉緑体の元になった原核生物(藍藻類)<BR>3. 一次共生藻類と二次共生藻類<BR>4. 海藻1-紅藻類の分類,生態,生活史<BR>5. 海藻2-褐藻類の分類,生態,生活史<BR>6. 海藻3-緑藻類の分類,生態,生活史<BR>7.微細藻1-雲の核となるハプト藻<BR>8.微細藻2-貝毒など毒をもつ渦鞭毛藻類<BR>9.微細藻4-葉緑体?共生藍藻を持つ灰色藻,紅藻を取り込んだクリプト藻<BR>10.微細藻5-植物?動物?ミドリムシ・クロララクニオン<BR>11.コケ植物の分類,生態,生活史<BR>12.シダ植物の分類,生態,生活史<BR>13.裸子植物の分類,生態,生活史<BR>14.被子植物の分類,生態,生活史
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[学生による授業評価アンケートに関する記述] |
一昨年度,学生から「内容が多岐に渡り難しすぎる」との指摘を受けた。この授業は生物学,植物学の基礎として,理系の学生諸君にはきちっと理解しておいてもらいたい,と考えて用意したものである。近年,学生の受講姿勢に受身的傾向が強まり,予習・復習を全く行わずに漫然と講義に臨む者も多いので,怠惰な学習態度に対しては甘やかすことはできない。しかし,多岐にわたる分類群を扱っているため,詰め込み授業と受け取られても止むを得ない部分もあったであろうから,その翌年度からは単に内容を減らすのではないが,内容を少し絞り込み,厳選している。また分かり難いという事項についてはもう少し説明に時間をかけて丁寧に行うことにしたい。分からない点があった場合はどんどん質問してほしい。 |