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授業科目名  西洋史講読IA
時間割番号 162210A
担当教員名 皆川 卓
開講学期・曜日・時限 前期・木・V 単位数 2
<対象学生>
専修2〜4年生
<授業の目的および概要>
近代刑法の祖と言われるベッカーリアの『犯罪と刑罰』を輪読し、罪刑法定主義の理論を通して近代国家権力の由来を歴史的に考察する。
<到達目標>
刑罰を巡る18世紀啓蒙主義の議論を考察することによって、西洋前近代と近代の国家権力における構造的な相違を認識すると共に、近代の国家権力に対する分析的な思考を養うことを目指す。
<授業の方法>
参加者で対象文献を輪読し、その箇所の理解を確認した上で、そこで扱われているテーマについて参加者全員で検討する。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1平常点/受講態度 50  %理解力・積極性 
2発表/表現等 50  %思考力・表現力 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
皆さんは国が人を殺すと思ったことがあるでしょうか?「死刑」がそれです。死刑は一般の殺人とは異なりますが、人を殺すことには違いありません。これに疑問を感じ、250年も前に死刑廃止を唱えた人がいました。ベッカーリアという人です。彼の影響力は大きく、その下で実際に死刑が廃止された国もありました。本講義では彼の著書を読み、刑罰というものを通して皆さんに国と国民の関係を考えてもらいたいと思います。<BR>(1)討論に対する受講者の積極的な参加を評価します。<BR>(2)テキストは第2回までに各自で生協等に注文購入してください。<BR>価格:\630(ネットの古書販売だと\300くらいからあります)
<テキスト>
  1. ベッカーリア著・風早八十二・二葉訳, 犯罪と刑罰, 岩波書店, ISBN:4003401018
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
第1回   オリエンテーリング<BR>第2回以降 輪読・討論
[学生による授業評価アンケートに関する記述]
(未登録)