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授業科目名  日本史特殊講義
時間割番号 162201
担当教員名 大隅 清陽
開講学期・曜日・時限 前期・火・IV 単位数 2
<対象学生>
1)中学校社会科または高等学校地理歴史科の教員を目指している学生<BR>2)日本史学についての勉学を深めたいと考えている一般の学生
<授業の目的および概要>
目的 1)教育免許(中学社会・高校地歴)のため、日本史学の専門知識を修得する。 2)大学での日本史学の学習・研究(他の専門講義の履修や卒業論文など)のための専門知識を修得する。<BR>概要 律令時代を中心とする日本古代史に関する、最新の研究成果と課題について講義する。大学での日本史研究の方法を理解し、修得することを目指す。
<到達目標>
1)日本史の研究において、どのようなことが問題とされ、何がどこまで明らかにされているかを学ぶことによって、学問としての日本史学の特色について知る。<BR>2)自らの知識や認識を学問的な形で問い直すことによって、歴史の学び方・考え方について、自分なりに考察してゆくための視点を得る。
<授業の方法>
1)講義形式によるが、必要により、学外での臨地研究(1日程度の集中講義形式)を行う場合がある。<BR>2)資料プリントを配布する。講義中に参照するので、ファイリングの方法等を各自で工夫すること。<BR>3)毎回の講義の終わりに用紙に質問を記入してもらい、理解度の把握と次回の復習に活用する。また、その内容により平常点を評価する。<BR>4)定期試験等は行わず、平常点および小レポート(複数回)の評点の総合により評価する。受講生の主体的学習を重視する。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート課題 90  %問題発見能力/問題解決能力/自発的学習能力 
2平常点/受講態度 10  %講義理解力/問題発見能力 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 日本の歴史の特質について、古代史の最新の研究成果をもとに考えます。古代は、現代からは最も遠い、歴史の始まりの時代ですが、その考察は、近代社会を相対化し批判的にみる視点とともに、日本の社会と文化の特質を通時的に理解する手掛かりも与えてくれます。知識の暗記ではなく、歴史学の方法を通して、学問的に考えることの大切さをつかんでもらえればと思います。
<テキスト>
  1. テキストは使用しない。
<参考書>
  1. 渡辺晃宏, 『平城京と木簡の世紀 日本の歴史04』(講談社学術文庫), 講談社, ISBN:9784062919043
<授業計画の概要>
題目)日本古代史研究入門−律令時代編−<BR>第I部 古代史研究の基本史料<BR>I−1 律令<BR>I−2 格式<BR>I−3 六国史<BR>I−4 正倉院文書と出土文字資料ほか<BR>第II部 律令時代研究の諸問題<BR>II−1 中央官制と官人制<BR>II−2 都城<BR>II−3 地方官制と国・郡・里制<BR>II−4 国府と郡家<BR>II−5 戸籍と家族<BR>(進度等の状況により変更する場合があります)
[学生による授業評価アンケートに関する記述]
ほとんどの学生が授業に満足しているようです。今年の授業計画は例年どおりです。