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授業科目名  環境科学概論
時間割番号 100305
担当教員名 松本  潔
開講学期・曜日・時限 前期・月・I 単位数 2
<対象学生>
教育人間科学部学生
<授業の目的および概要>
環境科学は広い分野にまたがる総合的な学問であり,自然環境の実態の把握から環境問題の解決まで、自然科学や人文・社会科学がそれぞれの学問領域を越えて協力する必要がある。ここでは地球科学をベースに、地球表層環境の構造と特徴について概観した後、今日注目されている「地球環境問題」についての講義を行なう。
<到達目標>
今日注目されている「地球環境問題」とはどのような現象なのかを正しく理解する。また、私たち人類の活動が地球環境にどのような影響を及ぼしているのかを理解し、人類と地球環境との共生についての考え方を身につける。
<授業の方法>
プリントを配布し、これに基づいて板書をしながら講義を行なう。不定期に短いレポートを課す。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %記述問題による試験を行ない、講義内容の理解度を評価します 
2小テスト/レポート課題 25  %授業中にレポートを課し、考察力を評価します 
3平常点/受講態度 25  %出席回数を評価します 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
地球科学をベースにした地球のしくみと「地球環境問題」の現象の解説を中心とした講義です。この授業を受けた学生に最も期待することは、人類と地球環境との共生のあり方について考えることです。このことを意識して、授業にのぞんでください。また、授業中に短いレポートを課しますので、「環境問題」についての自分の考えを意識的に持つよう努めて下さい。
<テキスト>
  1. 特になし
<参考書>
  1. 授業中に紹介予定
<授業計画の概要>
1.環境と環境科学<BR>2.地球表層環境の姿<BR>    地球表層環境の構造<BR>    地球表層環境におけるエネルギーと物質循環<BR>    気候の変動<BR>3.人類による地球表層環境の摂動<BR>    人間活動の増大<BR>    地球温暖化<BR>    大気環境の変動<BR>    水環境の変動<BR>    生物環境の変動<BR>4.地球表層環境変動の人類への影響
[学生による授業評価アンケートに関する記述]
 授業内容が、地球科学に偏り過ぎ、専門的で難しいとの意見が多く寄せられました。文科系の学生にも理解できるよう丁寧な解説を心掛けたいと思いますが、以下の点は受講する学生にも留意して欲しいと思います。<BR> まず、内容が地球科学に偏り過ぎているとの指摘ですが、地球環境問題は地球環境の変動という捉え方ができます。地球がどのような惑星なのか、今日の地球環境がどのようなメカニズムで成立しているのかを知ることは、変動する地球環境の姿を科学的に正しく捉える上で不可欠です。それには、地球科学の知識と考え方が必要です。循環型社会の構築や新エネルギーの導入などが社会的にも注目されていますが、そのような議論を地球科学的な視点を抜きに進めることは、無意味な、或いは有害な結果を招くことにつながりかねません。地球環境問題を理解し、これに対応するには、文系理系を問わず、地球科学の基礎を身につけている必要があるといえます。<BR> また、専門的で難しいとの指摘ですが、授業の内容は、一般向けの地球環境科学の入門書レベルのものです。受講者の半数は理系学生であることも踏まえ、あまりレベルを下げることは避けたいと思います。理解できなかった部分は、書籍等で調べるか、質問に来てください。