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授業科目名 科学系 暮しと生体の化学
時間割番号 063438
担当教員名 廣瀬 裕子
開講学期・曜日・時限 前期・金・III 単位数 2
<対象学生>
全学生対象
<授業の目的および概要>
朝起きてから夜寝るまでの私たちの日常生活や、生体の機能を化学の目を通して考え、私たちは多種多様な化学物質とそれらの変化の恩恵を受けて生活していることを理解する。生活に必要な物質、生体や自然を構成する物質などを理解して、賢い生活者になるためには、化学的な視点が欠かせないことを認識する。
<到達目標>  到達目標とは
No重要度目標詳細
1知識と視野身近な生活や自分自身の体が様々な化学物質から成り立ち、生命現象が化学反応と密接に結びついていることを意識することが出来る。
2 能力と技能各種媒体から情報を収集し、物事の意味や価値を正しく判断できる批判的な思考力を養う。
<授業の方法>
・プロジェクターで示す資料をもとに講義を行う。資料は必要に応じて配布し、定期試験の際に参考資料として使用することを認めるので、必ず整理保存しておくこと。<BR>・毎回、講義を振り返るためのメモを記入し、提出する。講義の中で興味関心を持ったことや疑問に思ったことなどを記載することで、知識の整理や発展につなげる。メモの提出により、出席を調査し、次週の講義の際に返却する。<BR>・講義の話題に関係するテーマを選択し、科学的視点を持って調査考察した報告書を作成する。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 30  %授業の理解度を評価するための試験を実施する。 
2試験:中間期 20  %講義内容を理解し、さらに洞察力を深めるための調査研究、考察を行った結果を記述する試験を行う。 
3平常点/受講態度 50  %毎回、講義に関するメモを提出し、積極的に課題に取組んだ場合に50点を与える。欠席1回につき5点を減点する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
高等学校で学習する基本的な化学を理解し、化学的視点での説明に興味がもてること。毎回提出するメモを活用して、知識の整理や情報収集に努力してください。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. からだが錆びるー酸化ストレスによる生活習慣病ー, 丸善, ISBN:462104611X
  2. 活性酸素, 丸善, ISBN:4621046349
  3. 家の中の化学あれこれ, 裳華房, ISBN:4785387343
  4. あぶら(油脂)の話, 裳華房, ISBN:4785386444
  5. 食事でがんは防げる, 光文社, ISBN:4334974414
<授業計画の概要>
 以下のテーマ(順不同)について、化学的な視点から講義する予定ですが、受講生の理解の様子や興味関心などから進め方を変更することもあります。<BR>1.化学の基礎知識<BR>   原子と分子、有機化合物の結合の仕方と分子の立体的な広がり<BR>2.空気の化学と活性酸素<BR>   呼吸に伴う酸素の変化、活性酸素の功罪<BR>3.脂質の化学<BR>   脂肪酸について、脂質の消化吸収、脂質の功罪<BR>4.酸化と酸化防止<BR>   脂質の自動酸化、加齢臭、緑の香り<BR>5.食品中の機能性成分<BR>   ポリフェノール類、お茶の化学<BR>6.中間期、期末期の試験の評価・反省・総括および毎回の振り返りメモに対する回答・評価等のまとめ
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《機械システム工学科機械デザインコース》
(A)【機械工学の意義】
幸福・福祉の意義,自然と社会との係わりが理解でき,これらに及ぼす機械工学の影響が理解できる能力を身につける.
《コンピュータ・メディア工学科 コンピュータサイエンスコース》
(A)情報処理技術者としての自らの活動が自然や社会,人に与える影響を理解し,問題解決にあたることができる知識と技術,およびコミュニケーションスキルを習得する
《コンピュータ・メディア工学科 情報メディアコース》
(C) 科学技術が社会や自然に及ぼす影響や効果までを考慮できる多面的な地球的視野を会得し、国際的なコミュニケーションを可能とする基礎能力を修得する。
《土木環境工学科》
A.技術者の責務の自覚
 土木環境技術が人間社会や自然環境の変化に及ぼす効果・影響を理解し、自然と調和した人類の持続的発展のために土木環境技術者が果たすべき責務を自覚する。
[学生による授業評価アンケートに関する記述]
多くの学生が講義内容に満足しているようですが、緊張感を持続していただくために、毎回の授業に関して振り返りメモを提出してもらう予定です。授業中に不明な点があったら、遠慮なく質問してください。また、積極的な参加に関しては、必ずしもよい自己評価ではありません。テーマによっては、受講生による討論を予定しています。