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授業科目名  現代社会と教育
時間割番号 061026
担当教員名 日永 龍彦/伊藤 亜希子
開講学期・曜日・時限 前期・水・II 単位数 2
<対象学生>
<授業の目的および概要>
教育は現代社会の中で生きていく上で不可欠なものとなっており、一人ひとりに保障される権利として位置づけられている。しかし、格差社会の進展の中で、貧困層や在日外国人など、教育を受ける権利が侵害されている人々がいる。この授業では、教育を受ける権利の意義を歴史的にふまえながら理解し、それが侵されている現状と是正に向けた取り組みについて、制度・政策や教育現場の側面から具体的に検討することを目的とする。
<到達目標>  到達目標とは
No重要度目標詳細
1知識と視野・現代の日本社会に、どのような差異をもった人々が存在するのか、特に教育に関わる場で、その差異がどのように扱われているのかを理解する。
・格差社会と言われる現在の日本社会の現状とその背景について、社会や経済の変化の中で理解する。
2 能力と技能・格差社会の現状を数量的なデータから読みとることができる。
・授業に関連する文献を読み、その概略をまとめることができる。
・自分の意見を文書にまとめて表現できる。
3 人間性と倫理性・スモールグループでのディスカッションに参加し、自分とは異なる意見を持つ他者の存在に気づく。
・現代社会において個々人がどのように行動すべきかを考える。
<授業の方法>
必要に応じて受講生各自が事前に調べてきたことを基に授業を行なったり、グループディスカッションを行なうなど、双方向的な授業方法を採り入れていく。また、定期的に受講生が自らの学習状況を振り返るとともに、学期末に自分自身が何を学んだか振り返る機会を持ち、学習の定着を図りたい。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1平常点/受講態度 50  %学習ポートフォリオ等による授業内外での学習状況、予習課題への取り組み状況を評価対象とする。 
2発表/表現等 50  %授業内外のグループワークへの参加状況とその成果物を評価対象とする。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
人間形成科目として、高校での学びから大学での学びへの接続を図ることを目的としています。そのため、基本的なスタディ・スキルの修得をあわせて目指していきます。
<テキスト>
  1. 必要に応じて資料を配付します。
<参考書>
  1. 岩川直樹、伊田広行編著, 『貧困と学力』(未来への学力と日本の教育8), 明石書店, ISBN:978-4-7503-2595-8
  2. 阿部彩, 『子どもの貧困―日本の不平等を考える』, 岩波新書, ISBN:978-4-00-431157-7,
    (この他、授業中にリーディングリストを配布します。)
<授業計画の概要>
(受講生の理解度によっては、修正をすることがあります)<BR>第1回 オリエンテーション<BR>第2回 1.格差社会の現状:格差社会の中でどのような人々が問題を抱えているのか<BR>第3−4回 2.格差拡大の背景:社会的・経済的な背景と教育機会の不均等について<BR>第5−7回 3.教育を受ける権利:教育を受ける権利を巡る歴史的変遷、教育を受ける意味について<BR>第8回 1−3のまとめ<BR>第9−11回 4.外国にルーツを持つ人々のための教育機会:学校や地域における受け入れ、その中での差異の扱いについて<BR>第12回 4のまとめ<BR>第13−14回 5.教育機会を保障する方策を考える:今日の教育に関わる施策を素材に格差是正や教育機会の保障に向けた具体的方策を考える<BR>第15回 授業の総括・学習の振り返り・授業アンケート 
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《土木環境工学科》
A.技術者の責務の自覚
 土木環境技術が人間社会や自然環境の変化に及ぼす効果・影響を理解し、自然と調和した人類の持続的発展のために土木環境技術者が果たすべき責務を自覚する。
[学生による授業評価アンケートに関する記述]
本年度初めて開講されるため、特段記載すべき事項はありません。