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授業科目名
生理学1
担当教員
有田  順/三枝 岳志
時間割番号
単位数
履修年次
期別
M004032 5 2 通期
[学習目標]
生体の機能を理解するために,生理学の知識,技能を修得するとともに,生理学に対する関心を深める。さらに,将来学習予定の疾患の理解を容易にするために,臨床科学と生理学の関係を認識する。
[授業計画
 ◎講義は下記の表を参照(コマ数:38)(1コマ90分)<BR><BR> ◎実習<BR>  7月2日〜7月13日の2週間<BR>  実習内容<BR>  (1)血糖調節(糖負荷試験,インスリン及びアドレナリンの作用)(有田担当)<BR>  (2)消化管吸収(三井担当)<BR>  (3)呼吸と代謝(石田担当)<BR>  (4)神経と筋肉(神経・筋の興奮,脊髄反射)(三枝担当)<BR><BR>  <BR><BR>  実施時期    講 義 内 容               コマ数 担当教官<BR> 4月12日(木) 生理学序論                 1  有 田<BR>          一般生理学1/体液,浸透圧         1  有 田<BR> 4月19日(木) 一般生理学2/酸・塩基平衡         1  有 田<BR>          一般生理学3/細胞膜輸送          1  有 田<BR> 4月26日(木) 一般生理学4/静止膜電位          1  有 田<BR>          神経筋肉系1/活動電位           1  三 枝<BR> 5月10日(木) 神経筋肉系2/膜電位依存性イオンチャネル  1  三 枝<BR>           内分泌系1/総 論             1  有 田<BR>                (ホルモンの構造,分泌調節)<BR> 5月17日(木) 神経筋肉系3/興奮の伝導          1  三 枝<BR>          内分泌系2/総 論             1  有 田<BR>                (ホルモンの作用,作用機序)<BR> 5月24日(木) 神経筋肉系4/シナプスの構造と機能     1  三 枝<BR>          内分泌系3/視床下部―下垂体系       1  有 田<BR> 5月31日(木) 神経筋肉系5/神経伝達物質         1  三 枝<BR>          内分泌系4/下垂体             1  有 田<BR> 6月 7日(木) 神経筋肉系6/骨格筋収縮          1  三 枝<BR>          内分泌系5/甲状腺             1  有 田<BR> 6月14日(木) 神経筋肉系7/平滑筋・心筋収縮       1  三 枝<BR>          内分泌系6/内分泌性代謝調節         1  有 田<BR> 6月21日(木) 神経筋肉系8/自律神経系の構造と機能    1  三 枝<BR>          内分泌系7/膵臓              1  有 田<BR> 6月28日(木) 神経筋肉系9/自律神経系の中枢       1  三 枝<BR>          内分泌系8/副腎髄質            1  有 田<BR>10月 4日(木) 神経筋肉系10/摂食調節           1  三 枝<BR>          内分泌系9/副腎皮質             1  有 田<BR>10月11日(木) 神経筋肉系11/体温調節           1  三 枝<BR>          内分泌系10/<BR>          レニン、アンギオテンシン、アルドステロン系 1  有 田<BR>10月18日(木) 神経筋肉系12/発熱・高体温・低体温     1  三 枝<BR>          内分泌系11/カルシウム代謝調節       1  有 田<BR>10月25日(木) 神経筋肉系13/睡眠             1  三 枝<BR>          生殖系1/性腺の機能            1  有 田<BR>11月 1日(木)  神経筋肉系14/大脳辺縁系と情動       1  三 枝<BR>          生殖系2/男性ホルモン           1  有 田<BR>11月 8日(木) 呼吸系1/呼吸器系の構成・呼吸運動     1  三 枝<BR>          生殖系3/女性ホルモン           1  有 田<BR>11月15日(木) 呼吸系2/血液ガス             1  三 枝<BR>          生殖系4/妊娠               1  有 田<BR>11月22日(木) 呼吸系3/呼吸調節             1  三 枝<BR>          生殖系5/生殖の中枢性調節         1  有 田<BR>                               <BR>      <BR><BR>                        <BR>                         (合 計) 38コマ    <BR>          <BR> 
[到達目標]
知識に関する到達目標<BR>1.生理学に関係する概念,用語を説明できる。基本的用語の英語を挙げることができる。<BR>2.細胞,組織,臓器,機能システム及び個体の各レベルでの機能と,この階層化に伴う機能統合を説明できる。<BR>3.機能システム間の相互作用と,この相互作用の生命維持への寄与を説明できる。<BR>4.機能の発現,調節のメカニズムを説明できる。<BR>5.機能分子を分類できる。機能分子の調節,作用のメカニズムを説明できる。<BR>6.構造と機能を関係づけることができる。<BR>7.正常機能が障害をうけた時の臨床症状を推論できる。<BR>8.生理学に特徴的な主要研究方法の概略を説明できる。また。これらの方法が突破口になった生理学の発展を説明できる。<BR>9.推薦教科書の基本的部分を説明でき,発展的部分を読解できる。<BR>技能に関する到達目標<BR>1.具体例を体験しながら,生理学の知識がどのような実験から得られたかを説明できる。<BR>2.生理学において用いられる基本的な実験手技を修得,熟練し,関係する機器を使用できる。<BR>3.科学的実習レポートの必要性を説明でき,かつレポートを作成できる。実験結果に基づいた考察に習熟する。<BR>態度に関する到達目標<BR> 生理学を単なる現象の羅列として覚えるのではなく,現象の下に隠れているメカニズムを常に考え,多くの現象を体系的に包括する概念を理解するような積極的学習態度が必要である。
[評価方法]
No評価項目割合評価の観点
1試験:定期試験 40  %生理学の理解度 
2試験:中間試験 40  %生理学の理解度 
3小テスト/レポート課題 10  %実習態度、実習レポート作成能力 
4平常点/出席点 10  %学習意欲 
[教科書]
  1. 本郷 利憲,ほか監修, 標準生理学, 医学書院, ISBN:4260101374,
    (小澤 瀞司,ほか編集)

  2. W. F. Ganong [著], ギャノング生理学, 丸善, ISBN:4621070096,
    (岡田 泰伸,ほか訳)

  3. G. Pocock, C. D. Richards[著], オックスフォード・生理学, 丸善, ISBN:4621049208,
    (植村 慶一,監訳 赤川 公朗,ほか訳)
[参考書]
  1. 佐久間 康夫[編], 内分泌生理学講義, 丸善, ISBN:462104544X
  2. シンプル生理学, 南江堂, ISBN:4524239529
  3. Review of Medical Physiology, McGraw-Hill Medical Pub.Division, ISBN:0071440402
  4. 新井 康允[著], 脳から見た男と女:性差の謎をさぐる, 講談社, ISBN:4061181483,
    (ブルーバックス)

  5. 丸山 工作[著], 新インスリン物語, 東京化学同人, ISBN:4807912542,
    (科学のとびら14)

  6. Nicholas Wade, ノーベル賞の決闘, 岩波書店, ISBN:4002601242,
    (丸山 工作,林 泉[訳])

  7. 立花 隆, サル学の現在=The frontiers of primatology, 平凡社, ISBN:4582527124
  8. ミッシェル ジュヴェ[著](北浜 邦夫[訳]), 睡眠と夢, 紀伊國屋書店, ISBN:4314007842
  9. 血液ガステキスト, 文光堂, ISBN:4830614153
  10. 入來正躬[著], 体温生理学テキスト - わかりやすい体温のおはなし, 文光堂, ISBN:4830602201
  11. ジョセフ・ルドゥー[著](松本 元,川村 光毅,他[訳]), エモーショナル・ブレイン - 情動の脳科学, 東京大学出版会, ISBN:4130633198