授業科目名				担当教員
科学技術史特論				高橋　智子
時間割番号	単位数	コース	履修年次	期別	曜日	時限
328390	2	(未登録)	1	後期	木	II
［概要と目標］
２１世紀の人類はどのような科学技術を，どのように開発し，どう利用していくのか．そのためには科学技術をどう社会的にコントロールしていく必要があるのか．こうした問題を考えるために，そもそも科学や技術はどのように発達してきたのかを振り返り，具体的な史実と照らし合わせて科学技術の特質を検討します．
[到達目標]
自分が学んでいく専門について，10年後の研究動向と社会の中での位置づけについて見通せる力をつける．
［必要知識・準備］
・特にはありませんが，自らの課題意識をもって文献を検索し資料を収集するための基本的なスキルもっていることは重要なことです．情報が氾濫する中で，自分に必要な確かで質の高い情報を獲得するためには，それなりの手段とノウハウが必要です．図書館を使いこなせるようにしておきましょう．
［評価基準］
No 評価項目 割合 評価の観点 1 小テスト／レポート課題  70  % 論理的思考能力，問題設定と解決能力  2 平常点／出席点  30  % 自発的勉学と情報収集，整理力
［教科書］
・特に指定はしません．資料を配付します．
［参考書］
新訳ダンネマン大自然科学史　全12巻, 三省堂 20世紀の歴史　第５巻　科学・技術(上）　アインシュタインから原子力まで, 平凡社, ISBN:4582495052 20世紀の歴史　第６巻　科学・技術(下）　ハイテクとビックサイエンス, 平凡社, ISBN:4582495060
［講義項目］
１．はじめに−現状批判の武器としての科学技術史<BR>　　・科学史と技術史の構成<BR>　　・「科学・技術」と「科学技術」<BR>２．近代科学の起源をめぐって<BR>　　・ルネサンスと科学・技術<BR>　　・コペルニクス的転回が意味するもの<BR>３．１８世紀の科学と技術<BR>　　．「哲学の世紀」の科学・技術<BR>　　・科学者コミュニティーの形成と「革命」<BR>４．１９世紀の科学と技術<BR>　　・産業の発展と科学・技術<BR>　　・「技術の基礎としての科学」という科学観の登場<BR>５．国家と科学<BR>　　・「国家の威信としての科学」という科学観の登場<BR>　　・科学の「国際性」と科学者<BR>６．戦争と科学・技術<BR>　　・第１次世界大戦と科学・技術<BR>　　・第２次世界大戦と科学・技術<BR>７．「核の時代」の科学技術<BR>　　・原爆から原子力発電へ<BR>　　・国家戦略と科学技術政策<BR>８．地球的規模での環境問題と科学技術<BR>　　・ダイオキシン問題の起源<BR>　　・科学技術と外交<BR>９．おわりに−２１世紀に求められる科学技術とは