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授業科目名
担当教員
基礎ワイン評価学特論II
佐藤 充克/(  )
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
327621 1 (未登録) 1 集中 (未登録) (未登録)
[概要と目標]
ワインの評価として、官能評価のうち、海外と日本の評価方法の相違や官能の違いについて理解させる。また、ヒトに対する評価、即ちベネフィットについては、アルコールそのものの適量飲酒の効果、赤ワイン・ポリフェノールのラジカル消去活性、ワインの成分とラジカル消去活性、リスベラトロールの効能など、最新の知識を含め理解を深めさせる。
[到達目標]
ワインの効能について、ワイン愛好者に分かりやすく説明できるようにする。そのために、アルコールの基本的な効能、ポリフェノールとラジカル消去活性の関係、生活習慣病とLDL−コレステロールの関係、ポリフェノールの役割などを基礎から理解し、ワイン愛好者に分かりやすく説明できるレベルまで理解させる。最近注目されている、リスベラトロールについては、抗がん性、抗認知症作用など、最新の知識を理解させる。
[必要知識・準備]
 生化学、微生物学、ラジカルに関する無機化学など基本的な科学知識が必要である。学部授業で基本的な学習をしていれば、レベルとしては満足できるが、最近のメタボリックシンドロームや生活習慣病など医学的知識については、関連する書籍を読んでおくことが推奨される。
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート課題 80  %重要事項の基本的理解度を調べる。60%以上の理解が必須である。 
2平常点/出席点 20  %80%以上の出席率が必須である。 
[教科書]
  1. 編著:大庭理一郎、五十嵐喜治、津久井亜紀生、共著:佐藤充克ら, アントシアニン -食品の色と健康-, 建帛社, ISBN:4767960878,
    (赤ワインと健康について詳述してある。平成12年5月発行、3800円)
[参考書]
  1. 編著:西野輔翼、共著:佐藤充克ら, がん抑制の食品事典, 法研, ISBN:4879544604,
    (種々食品の機能性および抗がん効果について記載されており、赤ワインについて、リスベラトロールの抗がん性を含め分かりやすく説明がある。平成15年1月発行、1800円)

  2. 監修:吉川敏一、共著:佐藤充克ら, フリーラジカルと老化予防食品, シーエムシー出版, ISBN:4882318954,
    (ぶどう種子および果皮について機能性が詳述されている。2006年普及版発行、5400円)

  3. 編著:横越英彦、共著:佐藤充克ら, 脳機能と栄養, 幸書房, ISBN:4782102429,
    (ブドウ、ワインに含まれるプロリルエンドペプチダーゼ阻害ペプチドについて説明、2004年発行、6500円)
[講義項目]
1.アルコールの過剰摂取の害について<BR>2.適量飲酒の効用について<BR>3.フレンチパラドックスと赤ワイン<BR>4.赤ワインポリフェノールのLDL酸化阻害効果と動脈硬化について<BR>5.赤ワインの成分とラジカル捕捉活性について<BR>6.ワインの熟成とポリフェノールの重合による効能の変化について<BR>7.リスベラトロールの効果について<BR>8.ワインに含まれる機能性ペプチドについて<BR>9.官能評価の基礎知識とワインの官能評価の基礎<BR>10.世界の官能評価方法と日本の官能評価方法について