山梨大学電子シラバス

授業科目名

担当教員

認知科学

Kwok,M,G

時間割番号

単位数

コース

履修年次

期別

曜日

時限

263603

後期

木

III

［概要］

広域な領域に渡る認知科学に関して、その目標や方法、研究テーマを整理して概説し、人間のもっとも根本の反応である「認知」のメカニズムについて学習することを主題とする。特に身近な問題に着目し、それらの問題と人間の認知の関係について把握することを目標とする。 カリキュラム中での位置付け：<a href="http: //www.cs.yamanashi.ac.jp/g/JABEE/curriculum/">Gコースのカリキュラム</a>

［具体的な達成目標］

■達成目標■ 広域な領域に渡る認知科学に関して、その目標や方法、研究テーマを整理して概説し、人間のもっとも根本の反応である「認知」のメカニズムについて学習（サブゴール1）することを主題とする。特に身近な問題に着目し、それらの問題と人間の認知の関係について把握（サブゴール2）することを目標とする。また人と環境のコミュニケーション・インタラクションについて応用力を身につける（サブゴール3）。 □サブゴール1□ 生体科学、行動科学、脳科学の観点から人間の感覚特性、行動特性を把握する。心理学、社会心理学、感性工学の観点から人間の心理特性を把握する。 □サブゴール2□ 身近な問題と人間の認知特性の関係について習得する。感性工学、感性情報処理の観点から人間の感性特性を把握し、知性・感性工学の重要性について、人間工学、ヒューマンインタフェースの観点から習得する。 □サブゴール3□ 人と環境のコミュニケーション・インタラクションへの応用要素を習得する。人間の情報処理をコンピュータシミュレーションする際の方法論を把握し、人間の知性・感性とコンピュータの情報処理の差異について把握する。

［必要知識・準備］

必要知識は特になし。

［評価方法・評価基準］

No	評価項目	割合	評価の観点
1	試験：定期試験	50 %	講義内容に沿った回答で、かつ多角的に問題を捉えられているか
2	小テスト／レポート課題	20 %	問題発見と、原因追求、および問題解決を的確に行えているか
3	平常点／出席点	6 %	講義に出席し、意欲をもって講義に望んでいるか、またノートを的確に取れているか
4	その他	24 %	講義の内容をしっかりと把握した上で、問題に取り組んでいるか

［教科書］

特に指定はしない

［参考書］

講義中に紹介する授業ホームページでもリストを公開する

［講義項目］

■講義13回■ ○ ガイダンス・認知科学とは ○ 感覚と認知1―視覚認知― ○ 感覚と認知2―聴覚認知― ○ 感覚と知覚3―触覚認知― ○ 脳の科学 ○ 感性の認知 ○ 心的パターンとパターン認知 ○ 注意の認知 ○ 記憶の認知 ○ 知識と発達 ○ 思考と学習の認知 ○ 言語と社会的認知 ○ ヒューマンインタフェース ■フィールドワーク1回■ ○ フィールドワーク

［教育方法］

授業は、13回の講義と1回のフィールドワークの計14回実施する。 評価は、授業に2/3以上出席し、レポート課題と授業中に実施する演習問題を提出し、かつ最終試験を受験した者に対して行う。採点基準はフィールドワークレポート（20点）、演習問題（2点×12回）、出席点（2点）、ノート点（4点）、最終試験（50点）の合計点とし、合計が60点以上の者に単位を与える。 ■講義とフィールドワーク■ 13回の座学による講義と、1回のフィールドワークを実施する。講義はOHP、VTRと板書を併用する。講義に使用したOHP、は講義ノートとして、ホームページにpdf形式で提示する。 フィールドワークでは認知科学に関連する、日常の問題を発見しレポートを作成し提出する。 ■演習問題■ 毎回の講義の最後、10分程度を用い、演習問題を行う。演習問題の内容は、毎回の講義に即した内容の簡単な実験と、授業内容を確認する問題とする。 ■定期試験■ 定期試験は試験期間に実施する。

［JABEEプログラムの学習・教育目標との対応］

(A) 情報処理技術者としての基礎的素養及び基礎的スキルの修得 　　　→情報処理技術者の基礎的な概念を学ぶ（2時間） (B) 効果的プレゼンテーション力の修得 　　　→筆記式の演習問題、レポートを多く課すことにより、文章表現技能を高める（4時間） (C) 基礎的な国際コミュニケーション力と地球的視野の修得 　　　→用語や用語説明を一部英語にて行うことにより、講義を理解する（2時間） (D) 時代の変化に対応し、自律的に学習する能力の修得 　　　→現代社会が要請する新しい問題を解決する能力を養うため、演習問題、レポートを課し自律的に勉強する機会を設けさせる（4時間） (E) 社会の要求を汲み取り解決する問題発見デザイン能力の修得 　　　→人間の認知や心を理解するため、コンピュータ技術の応用が可能になることを、問題の発見とデザインという観点から、概説する（2時間） (F) 情報社会における倫理判断力の習得 (G) 次の専門技術の何れかひとつ以上を具備した人材の育成 1.ネットワークアプリケーションを開発構築・維持管理する基礎的技術 2.マルチメディアコンテンツを開発処理する基礎的技術 3.コンピュータヒューマンインタフェースを開発構築する基礎的技術 　　　→コンピュータヒューマンインタフェースを開発するための基礎的な知識、人間の感覚特性について特に概説し、理解を深める（2時間） 4.人間の知性・感性を知り応用するための知性・感性情報工学における基礎的技術 　　　→人間の感覚特性や感性、知性について概説し、知性・感性情報工学の重要性について理解を深め、その方法論を学ぶ（6.5時間）

［その他］

授業ホームページ：<a href="http://www.barrierfree.gr.jp/cogsci/index.html">http://www.barrierfree.gr.jp/cogsci/index.html</a> 講義は聴講可能。ただし、聴講の際は<a href="mailto:grace@barrierfree.gr.jp">メール</a>または口頭で事前に申し出ること（配布物の関係上、講義に参加する人数を把握したいため）。