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授業科目名
担当教員
基礎電気理論
武藤 真三
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
262000 S 2 S 1 前期 I
[概要]
電気電子工学の分野で最も利用され基礎となる電気数学の理解を目的とする。まず、交流回路などの基礎となる複素数表示の意味と三角関数との関係、簡単な交流回路への応用を学ぶ。次いで、ベクトル量の演算と流束ベクトルなどの発散や回転、スカラーポテンシャルの勾配などを電磁気学の基礎と関連づけて学ぶ。その後、電気・電子回路の四端子回路網解析などに利用される行列と行列式の基礎を簡単な解析例などを通して学ぶ。
[具体的な達成目標]
ア) 複素数の演算、極形式表示などを理解し、正弦波の複素数表示(振幅と位相)を説明できる。<BR>イ) 簡単な交流回路の電圧・電流・インピーダンスなどを複素数表示で求めることができる。<BR>ウ) ベクトルの内積・外積・三重積などの演算でき、電磁気学の基礎となるスカラー量の勾配、流束ベクトルの発散、回転などの意味がある程度説明できる。<BR>エ) 行列の座標変換や行列式の展開などの基本的演算ができる。<BR>オ) 簡単な四端子回路の電圧、電流の関係を行列で表し、クラーメルの方法などによる回路解析法の基礎を説明できる。
[必要知識・準備]
高校で学んだ数学の十分な復習。特に複素数、三角関数、ベクトルについてよく復習しておくこと。 
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:定期試験 40  %授業理解力.No.2とNo.3とを総合して60%以上を合格とする. 
2試験:中間試験 40  %授業理解力.No.1とNo.3とを総合して60%以上を合格とする. 
3小テスト/レポート課題 20  %授業理解力.No.1とNo.2とを総合して60%以上を合格とする. 
[教科書]
  1. 後藤尚久, 「なっとくする電気数学」, 講談社, ISBN:4061545256
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
1.虚数、複素平面、複素数の和と積<BR>2.三角関数と指数関数、交流の指数表示(振幅と位相)の意味<BR>3.簡単な交流回路の複素数による解析<BR>4.ベクトルとスカラーの演算<BR>5.スカラーポテンシャルの勾配と電気量ベクトルの発散、回転<BR>6.行列の座標変換と行列式の展開<BR>7.四端子回路の行列表示と回路解析例<BR><BR>講義項目によって2〜3回にわけて説明する。<BR> 
[教育方法]
電気工学の理解には数学の力が不可欠ということを理解できるように、できるだけ簡単な例題を多く取り上げ、かつ、図も多用して説明する。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
本講義は電気電子システム工学科の掲げる学習・教育目標「C-3 電気電子工学分野の基礎数理、基礎物理の学力を養う」に対応する。
[その他]
(未登録)