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授業科目名
担当教員
技術者倫理
水口 義久/森 健一/他
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
261232 2 D 3 後期 I
[概要]
科学技術の進歩を人間社会の適正な発展に結びつける役割を担う技術者には高い倫理観が求められるが、これまでの歴史上、倫理観の欠如で各種の問題が発生し、今後もその恐れがある。これからの技術者はさらに発展する科学技術に携わるに当たり、一層充実した倫理的自律性が求められる。これらの要求を満たすべく技術者倫理の必要性及びあり方を理解し、倫理問題を解決する方法を学習し能力を養成する 
[具体的な達成目標]
・技術者としての自己の社会的責任を認識し、それに基づき実際にどう行動すべきかを自ら考えることができるようにする。<BR>・社会との交流によって、社会から要請を汲み取り、それを技術的営為の向上につなげることが出来るようにする。<BR>・また、非技術者と交流し必要な情報を交換し、一方非技術者の倫理的関心を喚起し、意識改革を推進できるようにする。そのために、つぎの各項を学習し体得する。<BR>(1)技術者倫理の意義を理解する<BR>(2)技術者が倫理的に適切な役割を果すために必要な原則、義務などを理解する<BR>(3)技術者の倫理的に適切なあり方を理解する<BR>(4)科学技術の各分野の倫理的課題に対する技術者の役割を認識できること
[必要知識・準備]
この科目に先行して,幸福・福祉概論が開講されています.<BR>技術者の不手際や技術の悪用などで発生した社会現象に関心を持ち、各自なりの意見や見方を持つことが大切です.
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート課題 60  %課題に対する理解度と表現力 
2平常点/出席点 40  %小テストを課すことがある 
[教科書]
  1.  
[参考書]
  1. 杉本泰治・高城重厚, 技術者の倫理 入門, 丸善, ISBN:4621075640
  2. 加藤尚武, 技術と人間の倫理,  NHK出版, ISBN:4140840234
[講義項目]
 講義項目全体の構成<BR> 前半(1〜8回):基礎的知識の習得(担当 森)<BR> 後半(9〜13回):実践的能力の養成(担当 下に示す各教員)<BR>各回の講義項目<BR>  1:技術者倫理とは何か<BR>  2:科学・技術の再認識<BR>  3,4:法と倫理<BR>  5,6:技術者の義務と役割<BR>  7,8:組織の中の技術者 <BR>  9:日本機械学会技術者倫理要項(岡田)<BR>   日本機械学会に定められた技術者倫理要項を理解し,実践できるようにする.<BR>10:環境倫理(角田)<BR>   「企業活動と環境」に関連する幾つかの事例から,企業責任者、技術者が考慮すべき環境問題とは何かを考える.<BR>11:知的財産(吉原)<BR>   価値工学という新しい項目について講義。説明事例として以下のものを取り上げる。<BR>   特許の所有権・盗用・成功報酬・学歴資格・専門職法人における技術者以外の者<BR>   名称・手数料報酬の支払い<BR>12:倫理規定(宮田)<BR>   企業活動は社会に大きな影響を及ぼす。したがってその活動は公正で普遍的であることが望ましい。また、人々の健康、安全、福利にも貢献する必要がある。技術者としての倫理規程がどういう考えのもとでつくられ、なぜ今、必要なのかを考える。<BR>13:製造物責任法(水口)<BR>   欠陥製品で消費者が生命,身体,財産に損害を受けた場合の損害賠償責任に関し,種々の事例について議論する.<BR><BR> 
[教育方法]
 ・講義ではプロジェクターを使って説明。適宜資料を配布し理解を深める。<BR> ・講義の中で簡単な演習問題を解かせて問題解決の体験と、能力の向上を図る<BR> ・期中で複数の宿題を課し、内容の習得度を評価する。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
JABEE学習・教育目標<BR>基準1−(1)−(b)<BR>「技術が社会や自然に及ぼす影響・効果に関する理解力や責任など、技術者として社会に対する責任を自覚する能力(技術者倫理)」> 主体的に対応(◎9<BR>基準1−(1)−(f)<BR>「地球環境、資源の有効利用を学び身近で可能なことを実践する能力」>付随的に対応(○)<BR>MDコース学習・」教育目標<BR>・基準(F)「機械工学と環境」>主体的に対応(◎)
[その他]
(未登録)