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授業科目名
担当教員
基礎統計学II
下川 敏雄
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
256520 2 J 1 後期 IV
[概要]
環境工学,計量社会学,計量経済学だけでなく,医学・生物学といった幅広い分野で統計科学は重要である.例えば,情報科学では,データマイニングという呼称のもとで,統計的手法が活用されている.   <BR>一方で,統計科学を用いて環境データを分析するためには,これらの方法の基礎を理解しなければならない.本講義では,基礎統計学Iの後続の講義を行う.具体的には,要因構造探索のための統計的諸法および統計的データ解析のための統計的な視点について講義する.
[具体的な達成目標]
 基礎統計学Iの後続として統計科学の基礎を学ぶ.とくに本講義では,実際の環境データに統計的方法を適用するためのスキルを身につけることがここでの目標である.
[必要知識・準備]
 この講義では,基礎統計学Iを履修している学生を対象とする.また,若干の線形代数の知識が必要である.授業時間には講義とともに演習を行う.電卓(対数,ルートなどの計算ができる電卓,あるいは関数電卓)を毎時間必ず用意してくること.
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:定期試験 20  %総合的な理解度を示すための試験を行う. 
2小テスト/レポート課題 60  %授業内に3回実施し,その平均点を用いる. 
3平常点/出席点 20  %授業への出席および私語の有無により評価する. 
[教科書]
  1. とくに指示しない.毎回,講義内容を整理したプリントを配布する.
[参考書]
  1. 林 知己夫, データの科学, 朝倉書店, ISBN:4254127243
  2. Byron Wm. Brown,Jr., Myles Hollander 共著 医学統計研究会訳, 医学統計解析入門 改訂訳版, MPC, ISBN:4871970094
[講義項目]
 1.ガイダンス<BR>  2.分割表の解析1<BR>  3.分割表の解析2<BR>  4.演習1:分割表の解析<BR>  5.k標本問題の解析1:完全確率化実験<BR>  6.k標本問題の解析2:乱塊法実験<BR>  7.演習2:k標本問題の解析(分散分析)<BR>  8.要因構造探索のための統計的方法1:イントロダクション<BR>  9.要因構造探索のための統計的方法2:単回帰解析<BR> 10.要因構造探索のための統計的方法3:重回帰解析<BR> 11.要因構造探索のための統計的方法4:重回帰解析モデルの診断<BR> 12.演習3:要因構造探索のための統計的方法<BR> 13.統計的データ解析序説1:イントロダクション<BR> 14.統計的データ解析序説2:様々な統計的方法の紹介<BR> 15.統計的データ解析序説3:まとめ
[教育方法]
・毎回の時間内に演習問題を全員に解かせる.<BR>・講義の最後に,その日の学習内容を確認するための小テストを行う.
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
 循環システム工学科ではJABEE教育はまだ開始していないが,講義との関連について記す.<BR>(d)情報処理能力:統計的手法を実際に計算し応用できる<BR>(e)多様な知識技術:調査・実験における統計的な手法を実践的に応用する<BR>(h)解析能力:統計的な考え方を身につけ,実践で解析できる<BR>(x)情報の循環:情報の処理,統計解析により結果を判断できる
[その他]
(未登録)