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授業科目名
担当教員
情報処理及び実習
小林 正樹/吉川 雅修/丹沢 勉
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
253101 F 3 F 1 前期 III〜IV
[概要]
この講義及び実習ではコンピュータに対する基本概念の形成とコンピュータの基本操作の習熟を目的とする.<BR>講義では,コンピュータの簡単な動作原理,具体的には,データの2進数による表現,ハードウェア,ソフトウェアの基礎を学ぶ.さらに情報処理の基本概念として,アルゴリズム,モデル化を学び,後続専門科目との関係を認識する.情報と社会の関わりも学習する.<BR> <BR>実習ではいわゆるコンピュータリテラシ関連の演習を行うが、<BR>後続専門科目に必要とされる知識の修得も視野に入れる.<BR>基本的に学科教育用計算機システムの UNIX 系 OS を使用する.
[具体的な達成目標]
講義<BR>(1)データと2進数の関係を理解する <BR>(2)モデル化、アルゴリズムなどの概念を知る<BR>(3)コンピュータの簡単な動作原理を理解する<BR> <BR>実習<BR>(1)メールの送受信,web ブラウジングができる.<BR>(2)テキストエディタによりファイルが編集できる.<BR>(3)UNIX系OS の基本的ファイル操作が実行できる.<BR>(4)オープンドキュメント形式に準拠したアプリケーションを操作して,文書やプレゼンテーション資料を作成することができる.<BR>(5)基本的コマンドにより、ネットワークを介したコンピュータの遠隔操作ができる.<BR>(6)キーボードのタッチタイプができる.<BR>(7)情報倫理の基礎知識を修得する.
[必要知識・準備]
講義では、必要な予備知識はほとんどない.<BR> <BR>実習の課題は初心者を前提に構成する.個人的なコンピュータの所有は必要ではないが、実習時間外にもコンピュータルームを利用するなどしてコンピュータに触れる時間を作ることが必要である。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:定期試験 45  %授業理解力(講義、実習)。実習ではタイピング能力試験の合格を試験の受験資格とする。 
2試験:中間試験 30  %授業理解力(講義)。 
3小テスト/レポート課題 15  %技術の修得、技術報告文書の作成能力(実習)。 
4平常点/出席点 5  %課題への取り組み実績(実習)。 
5発表/表現等 5  %プレゼンテーション資料の作成能力(実習)。 
[教科書]
  1. 河村一樹, 情報とコンピューティング, オーム社, ISBN:4274133095
[参考書]
  1. 新 The UNIX Super Text 改訂増補版 (上), 技術評論社, ISBN:4774116823
  2. 新 The UNIX Super Text 改訂増補版 (下), 技術評論社, ISBN:4774116831
  3. コンピュータリテラシ -- 情報環境の使い方 --, 昭晃堂, ISBN:9784785631314
  4. はじめてのStarSuite8, 工学社, ISBN:4777511979
[講義項目]
講義<BR>(1) 2進数(符号なし整数)<BR>(2) 2進数(符号付整数、実数)<BR>(3) 文字の符号化<BR>(4) 一般のデータの符号化<BR>(5) 中間試験<BR>(6) HTML<BR>(7) モデル化<BR>(8) データベースにおけるモデル化<BR>(9) アルゴリズム<BR>(10)情報と社会<BR>(11)中間試験<BR>(12)コンピュータのハードウェア構成<BR>(13)コンピュータのソフトウェア構成<BR>(14)コンピュータの動作原理<BR> <BR>実習<BR>(1) KKIシステムの基礎,Webベース情報システムの利用方法<BR>(2) 電子メールの利用,テキストエディタによるファイル編集(1)<BR>(3) GNOME,テキストエディタによるファイル編集(2)<BR>(4) UNIX の基礎(1) ファイルの基本操作<BR>(5) UNIX の基礎(2) ディレクトリ構造<BR>(6) HTML と情報公開<BR>(7) ドキュメントの作成(1) (StarSuite)<BR>(8) ドキュメントの作成(2) (StarSuite, 図形やグラフの作成ツール)<BR>(9) プレゼンテーション資料の作成 (StarSuiteなど)<BR>(10) アプリケーションプログラムの復習<BR>(11) ネットワーク,セキュリティ<BR>(12) UNIX の基礎(3)、アプリケーション (VMWareなど)<BR>(13) 試験<BR>(14)情報倫理の基礎知識<主にe-Learningで自学>
[教育方法]
講義と実習は基本的に独立に授業を行っているが,実習と関連のある講義内容は,実習を行う前に触れるよう配慮している.<BR> <BR>実習では,Webベースのツールを使って教材や資料の提示や担当者とのコミュニケーション手段を提供し、指示内容の明確化と自習の補助を行う。<BR>情報倫理の学習では、大学で契約している情報倫理e-Learning教材を利用する.
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
講義<BR>「(A)情報処理技術者としての活動の影響」について、<BR>社会における情報処理技術の利用のされ方やセキュリティ技術について知る<BR>「(B)情報の表現手法及び処理手法についての知識と技術」について、<BR>データの2進数による符号化方法について知る<BR>「(C)問題を形式的にモデル化し,そのモデルを基に問題解決する能力」について、<BR> データのモデル化や処理アルゴリズムについて知る<BR>「(G)ハードウェアとソフトウェアを融合した情報機器を設計・実現できる技術」について、<BR> コンピュータのハードウェア,ソフトウェア構成及び動作原理を知る<BR> <BR>実習<BR>「(A)情報処理技術者としての活動の影響」について、<BR>Webによる情報発信とその制限を実際に行ったり、SSHなど暗号化通信の技術を実際に利用することで、通信の安全性の必要を考える機会を与える.また,情報倫理の基礎知識も修得する.<BR>「(B)情報の表現手法及び処理手法についての知識と技術」について、<BR>プレーンテキスト、オープンドキュメント形式、HTMLなど複数の電子文書やプレゼンテーション資料の作成方法を習得する.また、複数のアプリケーションの操作方法と、それぞれで作成したデータを統合して表現する技術を習得する.<BR>「(D)ソフトウェアツールの習得」について、<BR>リテラシ教育としてテキストエディタ、アプリケーションプログラム、UNIX 基本コマンドの習得を行う.<BR>「(F)ネットワーク指向型コンピューティングの技術」について、<BR>この目標の基礎となるインターネット上での情報収集技術、UNIX オペレーティングシステムの基本的操作技術を習得する.
[その他]
(未登録)