授業科目名
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ドイツ思想研究
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時間割番号
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181101
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担当教員名
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工藤 眞一/前田 智/橋本 不二男
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開講学期・曜日・時限
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後期・水・III
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単位数
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2
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<対象学生>
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国際文化コース 2.3.4
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<授業の目的および概要>
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担当:工藤 眞一<BR>近年、「異文化理解」という言葉を耳にする機会が増えてきたように感じますが、そうした社会傾向の背景には、自国をも含む広範な文化現象全般に対する様々な視点が含まれていると思われます。この時間ではその視点に立って、難解ではなく、読みやすい、楽しめる内容のテキストを選びました。プリントテキストを使用しながら進めていきますが、テキストの他にもCD 、DVDなどの教材も取り入れたいと思います。また、1年次のドイツ語の授業を通して習得したドイツ語の復習を交えながら、さらにブラッシュアップすることを目指します。テキストは、ドイツの現代作家の書いた、すばらしいメールへンです。<BR>------------------------------------------------------------------------------<BR>担当:前田 智<BR>中世の時代から語り継がれている「ハーメルンの笛吹き男」の伝説は、今日に至るまで童話に、絵本に、芝居に、ミュージカルに、歌等にその姿を変えて生きています。子供の視点からも、大人の視点からも読めて、観て、聴いて楽しむことのできるものですが、授業では阿部謹也氏が晩年問題視した日本的な現象である「世間」の視点から考察してみたいと思います。<BR>-------------------------------------------------------------------------------
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<到達目標>
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担当:工藤 眞一<BR>使用するプリントテキストを各時間、少しずつ分担を決めながら、辞書を引き、読んで行きます。しかし、心配はいりません。こちらで、テキスト、辞書についての十分なアドヴァイスを致します。直接まず、ドイツ語を読むことを楽しんで下さい。そして、味わいたいと思います。最後の5回目に、この物語について、レポートを書くことを最終目標にします。<BR>------------------------------------------------------------------------------<BR>担当:前田 智<BR>一つの歴史ある息の長い作品等を縦糸にして、歴史的に観ていくと様々なことが見えてきます。「ハーメルンの笛吹き男」を題材にして、受講生の皆さんが一つの対象を現地での調査研究や文献並びに資料を踏まえて、深く観るヒントを与えることことができることを願っています。<BR>-------------------------------------------------------------------------------
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<授業の方法>
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担当:工藤 眞一<BR> 皆さんは今日という「一日」のことについて考えてみたことがあるでしょうか。ひとたび過ぎ去れば、2度と巡り合うことのない「今日」という一日。その「一日」になるために、どこからか、この地球に遣わされる「小さな一日」がこの物語の主人公。生々流転の営みの中の、わずか一瞬にしか過ぎないその「小さな一日」に託された、いわば宿命としての「いのち」の意味・・・・・<BR> わずか10ページほどの分量ですので、皆さんと一緒に辞書を引きながら、<BR>私の担当する5回の中で、この、こころ暖まる「いのちのメールヘン」を直接、読む喜びに参加してみて下さい。ミュージカルにもなっているので、そのテキスト、音楽も取り入れながら進める。 <BR>-------------------------------------------------------------------------------<BR>担当:前田 智<BR>受講生全員が初級ドイツ語を修得していることが望ましいですが、その限りではありません。受講生次第で、ドイツ語を使用するか、又は日本語を使用するか決めます。ただ、講座の性質上、ドイツ語は相当数使用しますが、ドイツ語を修得していない場合は私の方で翻訳しながらの講義になります。講義か演習かは受講生の顔ぶれ(ドイツ語履修歴)を熟知してから決めます。何よりも、この講座を通して「二度とない人生を生きるとは何か」を真摯に考えることのできる授業になればと考えております。<BR>-------------------------------------------------------------------------------
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<成績評価の方法>
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No | 評価項目 | 割合 | 評価の観点 |
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1 | 小テスト/レポート課題 | 60 % | 授業理解力(レポート各3回) | 2 | 平常点/出席点 | 20 % | 授業集中力 | 3 | 発表/表現等 | 20 % | 知的好奇心と探求力 |
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<受講に際して・学生へのメッセージ>
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ドイツ語力は問いません。<BR><BR>辞書は教室で使用するので、辞書は毎時間必ず持ってきて下さい。(工藤)
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<テキスト>
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- 工藤は下記のプリントを配付します。
作者:ヴォルフラム・アイケ
作品:「小さな一日さん」
上記を開講時に配布しますので、受講希望者は必第一回目に出席し、このプリントを受け取ることを履修の必須条件とします。その後は配布しませんので特に注意して下さい。
- 前田は講座毎に印刷教材、資料等を配付します。
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<参考書>
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(未登録)
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<授業計画の概要>
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1)「小さな一日さん」(ヴォルフラム・アイケ作)第1回目を読む。(工藤)<BR><BR>2)「小さな一日さん」(ヴォルフラム・アイケ作)第2回目を読む。(工藤)<BR><BR>3)「小さな一日さん」(ヴォルフラム・アイケ作)第3回目を読む。(工藤)<BR><BR>4)「小さな一日さん」(ヴォルフラム・アイケ作)第4回目を読む。(工藤)<BR><BR>5)「小さな一日さん」(ヴォルフラム・アイケ作)第5回目を読む。(工藤)<BR>----------------------------------------------------------------------------- <BR>6)「世間」の思想 I:「ハーメルンの笛吹き男」を縦軸に、伝説、絵本等を紹介しながら、そこから読み取れる「差別」を考察する。(前田)<BR>7)「世間」の思想 II:「ハーメルンの笛吹き男」の現地の野外劇、及びその放送劇等を紹介しながら、そこから読み取れる「差別」を考察する。(前田)<BR>8)「世間」の思想III:ミュージカル「ラッツ(ねずみ)」の現地撮影映像(前半)を観劇しながら、そこから読み取れる「差別」を考察する。(前田)<BR>9)「世間」の思想VI:ミュージカル「ラッツ(ねずみ)」の現地撮影映像(後半)を観劇しながら、そこから読み取れる「差別」を考察する。(前田)<BR>10)総括:皆さんの御意見も聞きながら、日本社会に顕著な[世間]の思想とそれと連動する「差別」を総合的に考察する。(前田)<BR>-------------------------------------------------------------------------------<BR>11)マルガレート・クラーレの作品輪読とグリム童話について<BR>12)マルガレート・クラーレの作品輪読とグリム童話について<BR>13)マルガレート・クラーレの作品輪読とグリム童話について<BR>14)マルガレート・クラーレの作品輪読とグリム童話について<BR>15)マルガレート・クラーレの作品輪読とグリム童話について
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