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授業科目名  体育原理
時間割番号 163212
担当教員名 木村 はるみ
開講学期・曜日・時限 前期・火・I 単位数 2
<対象学生>
2年次以上可
<授業の目的および概要>
「体育」という言葉は明治8年に学制の整備の中で作られた造語ですが、身体を教育する思想や実践は別な名称でどの地域でも、どの時代にもありました。いつの時代も社会制度の影響をうけつつ、その目的や形態を変えながら身体教育は続けられています。この授業では、既存の「体育」あるいは「体育科教育」という名称についてしまったイメージから離れて、もう一度原点に還り、身体「を」教育する、身体「を通して」教育する、身体「からの」教育について考える事を目的としています。
<到達目標>
1、人間教育としての「体育」について考える。2、現状における教育問題としての体育のあり方を考える。3、「身体知」、「実践知」としての身体活動の特殊性を知る。4、体育学における人文科学的思考の位置づけについて考える。
<授業の方法>
 体育やスポーツについて考えるための基本的な文献の紹介と理解、そして議論を広く<BR>人文科学的な方法論から行う。哲学・思想・宗教・芸術と「体育」の関りを深く認識すし、体育の中に現れるさまざまな現象を、より厳密に語れる事を目的とします。<BR> 
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:定期試験 50  %思考の深さと客観性、論理性、文章表現力 
2平常点/出席点 50  %毎回の授業でのディスカッションへのまじめな取り組み 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
体育やスポーツに関する文献や記事にはいつも関心を持っていてください。 <BR>ディスカッションには積極的に参加する。資料などは自分で収集する努力をする。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 体育史, ISBN:4469160326
  2. スポーツ運動学, ISBN:4469260665
  3. スポーツ, ISBN:4829301945
  4. 体育原理講義, ISBN:4469261246
  5. 身体教育を哲学する, ISBN:4893843117
<授業計画の概要>
以下の話題を適宜組み合わせて講義する<BR>1、体育史<BR>2、体育と思想<BR>3、体育と制度<BR>4、身体的知識<BR>5、実践知<BR>6、身体活動の記述<BR>7、技術の伝承<BR>8、無形文化<BR>9、学習支援のあり方<BR>10、人間教育としての体育