授業科目名
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気象学
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時間割番号
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162730
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担当教員名
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安達 隆史
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開講学期・曜日・時限
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後期・木・III
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単位数
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2
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<対象学生>
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学校教育課程教科教育コース2〜4年生、ソフトサイエンス課程環境科学コース2〜4年生
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<授業の目的および概要>
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理科系の専門科目として、広義の地球物理学の一分野としての気象学の基礎と全体概要を学ぶ。さらに、身近ではあるが未解明のことも多い地上2km程度以下の大気層について学ぶ。特に、いろいろなスケールの気象現象が相互に係わりあっているので、室内実験での現象再現に一定の限界があるという地球物理学特有の事柄を理解する。講義のレベルは理科系2年生程度を標準とする。
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<到達目標>
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地球物理学としての気象学の基礎を理解し、基本的な理論計算ができるようになる。
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<授業の方法>
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講義とするが、必要に応じて学生によるデータ解析作業、及び問題演習を交える。教員採用試験問題(気象学)の演習・解説も行う。気象観測装置の実物も見せる。基本的には下記のテキストを使うが、適宜、OHP、ビデオ、配布資料を使用する。授業中に使用する関数電卓はその都度貸し出す。
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<成績評価の方法>
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No | 評価項目 | 割合 | 評価の観点 |
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1 | 小テスト/レポート課題 | 55 % | 期末にレポートを課す。提出期限が過ぎた場合は、原則として受け付けない。 | 2 | 平常点/出席点 | 30 % | 出席を重視。遅刻・早退は減点。出席回数が8回未満は、原則として単位取得不可。 | 3 | その他 | 15 % | 演習問題を課して評価する。授業参加状況も評価する。 |
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<受講に際して・学生へのメッセージ>
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気象学は広義の地球物理学の一分野とされるくらい、物理学と数学の知識が必要である。適宜自習・補強をすること。レポ−トは他からの丸写しではなく、自分で考えた文章にすること。大学の講義は、自分で勉強と研究を深めるきっかけでしかないことを認識すべし。
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<テキスト>
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- 白木正規, 百万人の天気教室, 成山堂書店, ISBN:4425511093,
(平成15年発行、本体2800円)
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<参考書>
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- 伊藤 学(編), 風のはなし1, 技報堂出版, ISBN:4765543242,
(1997年発行、本体1700円)
- 宮澤清治, 天気図と気象の本ー天気図を見るとき読むとき書くときー, 国際地学協会, ISBN:4771810087,
(2002年発行、本体1000円)
- 櫃間道夫, 完全図解 気象百科, オーム社, ISBN:4274948897,
(平成16年発行、本体2200円)
- 小倉義光, 一般気象学 第2版, 東京大学出版会, ISBN:4130627066,
(2003年発行、本体2800円)
- 鈴木一雄, お天気なぜなぜ質問箱, 大蔵省印刷局, ISBN:4171420008,
(平成12年発行、本体854円)
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<授業計画の概要>
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<講義内容><BR>1.講義方針、2.大気圏の構造、3.気圧と風、4.放射と熱、5.水蒸気と雲、 6.気象観測、7.大気循環、8.気団と前線、9.温帯低気圧、10.高気圧、<BR>11.台風、12.局地風、13.雷雨、4.大気境界層と乱流<BR> <BR>なお、南極観測隊での体験や大気拡散実験など、大学外での気象・拡散に関する実務経験なども織り込む予定。科学ニュースの話題も交える。<BR><BR>ただし、講義内容・順番、到達目標、成績評価方法は学生の状況に応じて変更の可能性がある。
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