授業科目名
|
環境化学II
|
時間割番号
|
162647
|
担当教員名
|
廣瀬 裕子
|
開講学期・曜日・時限
|
後期・月・I
|
単位数
|
2
|
<対象学生>
|
理科教育専修、環境科学コース
|
<授業の目的および概要>
|
現代文明を支えているものは科学技術であり、私たちは化学の生み出した多数の有用な化学物質の恩恵を受けて、日々の生活を営んでいる。その反面、健康被害や環境破壊が化学物質によってもたらされる事例が次々と明かとなってきている。問題の解決には様々な対応が求められるが、化学物質レベルでの正しい理解および自らの判断で合理的な対応ができる意識が重要である。環境問題をもたらした有害物質および自然環境や生体を形成している物質について考察し、あわせて健全な環境保全への意識を養う。
|
<到達目標>
|
生体や自然環境中の化学物質には存在意義や分布の法則性があることを理解する。化学物質には、「有害でないものはない。有害でない使い方がある。」ことを知り、自ら努力できることおよび人類全体で取り組まなければ解決できないことなどが山積していることを理解する。
|
<授業の方法>
|
プリントと教科書を元にした講義と、受講生による調査研究についての発表を計画している。調査研究は、数名ずつのグループで各グループごとにテーマを一つ選定して実施する。
|
<成績評価の方法>
|
No | 評価項目 | 割合 | 評価の観点 |
---|
1 | 試験:定期試験 | 30 % | 環境問題と化学物質の関連に関する論理的思考能力を評価する。 | 2 | 平常点/出席点 | 40 % | 日常的努力、自発的学習意欲を評価する。 | 3 | 発表/表現等 | 30 % | 情報収集力、整理力、発表力およびグループワークへの寄与率を評価する。 |
|
<受講に際して・学生へのメッセージ>
|
有機化学を受講していることを前提として、講義を組み立てます。最近マスコミで取り上げられた有害な物質の有機化学について、受講生自らが調査研究して講義の中でプレゼンテーションを行うことを予定していますので、新聞等の記事に常に関心を持っていることが望まれます。オフィスアワーは、特に設けませんが、出来ればメールを利用して質問や相談をしてください。メールアドレスは、講義のときお知らせします。
|
<テキスト>
|
- マクマリー有機化学概説 第5版, 東京化学同人, ISBN:4807905880
|
<参考書>
|
- 暮らしと環境科学, 東京化学同人, ISBN:4807905740
- 環境科学 人間と地球の調和をめざして, 東京化学同人, ISBN:4807905791
- ダイオキシンと環境ホルモン, 東京化学同人, ISBN:4807912739
- 豊かさと環境, 化学同人, ISBN:4759808523
- 明日の環境と人間, 化学同人, ISBN:4759808108
|
<授業計画の概要>
|
1週〜10週<BR>以下のテーマで、講義を行う予定です。<BR>1.生体および自然環境を構成する有機化合物の化学<BR>2.有害な有機化合物の化学<BR>3.化学物質と安全<BR>4.生体と毒、体内動態と代謝<BR>5.環境における汚染物質の動向<BR>11週〜14週<BR> 受講生が関心のあるテーマについて調査研究し、プレゼンテーションを行う。<BR> テーマの選定等については、講義の中で指導します。
|