山梨大学電子シラバス>検索結果一覧>授業データ



授業科目名 国際交流系 文化の模倣と創造
時間割番号 063809
担当教員名 佐藤 雅男
開講学期・曜日・時限 前期・水・II 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
 日本文化の特質は、その模倣性にある。文化の創造過程とは、対象を模倣しながら独創に達し、より以上の生活の実質を発見することである。<BR> 幕末から明治維新への開国により、日本の景観は大きく変わった。近代日本は福沢諭吉を始めとする洋学者が、西洋文明を積極的に模倣した。そこに文化的混乱状況が生まれた。伝統的な神仏儒などの文化的遺産と、それとは異質な西洋近代との対話や対決の先で、日本文化の持続的生命と価値について考えてみたい。
<到達目標>
 授業で歴史的資料を配るが、それを読み、それぞれが自分の意見を表現できるようになること。
<授業の方法>
 講義形式で始めるが、状況に応じて変化させる。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:定期試験 50  %授業で配布する資料等を引用し、それぞれが自分の意見を論じる試験。試験前の授業で書き方については、説明する。 
2平常点/出席点 50  %2/3以上の出席は単位取得の条件となる。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
鉄は熱い内に打ちましょう。
<テキスト>
  1. プリント資料
<参考書>
  1. 小林秀雄 創造と批評, 専修大学出版局, ISBN:4881251511
<授業計画の概要>
1、対象と方法<BR>2、近代日本文化の特質<BR>3、明治維新ー文明開化と王政復古<BR>4、啓蒙思想ー福沢諭吉<BR>5、自由民権思想ー中江兆民<BR>6、キリスト教の解禁<BR>7、国民道徳論<BR>8、浪漫主義と自然主義<BR>9、個人主義ー夏目漱石・森鴎外<BR>10、純粋経験ー西田幾多郎<BR>11、間柄的存在ー和辻哲郎<BR>12、無頼派の思想<BR>13、文芸批評の確立ー小林秀雄<BR>14、精神構造の変革ー丸山真男