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授業科目名 科学系 数学的見方B
時間割番号 063409
担当教員名 中井 喜信
開講学期・曜日・時限 後期・月・II 単位数 2
<対象学生>
全学生対象(工学部8年次生以上を除く)
<授業の目的および概要>
数学とは、計算が出来れば分かるもの、公式集を使えば足りるもの、答えが有るのが当然でそれを(入試問題のように)解くもの、歴史・関係する人の逸話等は知る要も無し、等の如くに思っているのが通例であろうが、そうでは無く、人間の営みであることを、実感してもらう。
<到達目標>
「証明がこれで出来たのだ」ということが分るようになること。
<授業の方法>
古来の種々の例等を基にトピック的に講義したり、工作や作業や宿題を出したりして進めてゆく。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:定期試験 90  %分っているかどうか、自分で分っているかを見る。 
2小テスト/レポート課題 1  %時々こういうこともするが、点の配分などはしない。 
3平常点/出席点 9  %無意味な出席はしないこと。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
Office-hour (月曜3時限目)の代わりに、中井研究室K2 1 6 の戸にメモを貼ることで、質問・相談の連絡をとるのが、便利。レポートは、ある定理を課題にすると、定理の文だけを丸写しして出す人が多いが、数学のレポートは、その証明も自分で理解して自分の言葉で書き、中の定義が分からなければその定義も調べ、引用した補題があればその証明も調べる等までしないと十分とは言えない。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
受講生の理解度に合わせて話すので、予め、毎週の予定を記すのは無理だが、今までに話した(あるいは話す予定の)トピックスの例は下記のようです。<BR> ・4 次元の立体;トム(戸村浩)のページ<BR> ・折紙、Moebius の帯、紙製のある玩具<BR> ・2 =0 や直角=鈍角の証明、三方一両損<BR> ・√3 、π(円周率)、連分数展開、Newton法(近似値計算)、近似値の計算法種々<BR> ・ある手品とトポロジー(位相幾何学topology )<BR> ・錯覚、Penrose-Escher の不思議な図形、不可能図<BR> ・天動説−地動説と数学<BR> ・fractal<BR> ・Pythagoras と音階<BR> ・Pythagoras の定理の自然数の解;Fermat (Wiles−Taylorの定理 )   5進法と魔方陣<BR> ・角の三等分、3 大作図不能問題;作図とは?<BR> ・3 次方程式の根(解)の公式(Cardano の公式)<BR> ・5 次方程式の根の公式は不可能(Abel の定理)、群論<BR> ・代数学の基本定理(Gauss の定理)<BR> ・代数方程式の根(解)の近似計算<BR> ・Goedel の完全性定理−不完全性定理<BR> ・射影平面;楕円、放物線、双曲線は皆同じ!?<BR> 等について、幾つかを1 〜3 週ずつ話した。適宜、話題<BR> を追加してゆく。コピー等の資料も、度々配布する。<BR> スローガン;「分かるとは、悟り方を悟る事です」