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授業科目名 科学系 自然史への誘い
時間割番号 063405
担当教員名 桂田  保
開講学期・曜日・時限 前期・木・I 単位数 2
<対象学生>
全学生対象
<授業の目的および概要>
○講義全体を通して、地球科学の特徴とその思考法を理解する。<BR> 宇宙や地球を対象とする地球科学には他の諸科学と異なる時空概念や野外科学的思考方法があることを理解し、自然に対処することが人間形成に重要である。<BR>○宇宙や地球の創成や進化について理解を深める。<BR> 宇宙や地球の進化の過程を理解することによって、身近な自然現象(災害等の含めて)の起因を知ると共に、将来を予測する能力も養われる。<BR>○地学的な自然現象と人間との関わりを理解する。特に第四紀の地殻変動や気候変動等について理解することによって、自然環境についてどう対処するのがベターかを考える能力が養われる。
<到達目標>
○宇宙や地球の創成と進化を理解する。<BR> ・現在の宇宙観や地球観に到達するまでの科学的根拠を理解する。(例:科学技術の進歩とデータの解釈)<BR> ・現在提唱されている諸学説(仮説)に対する自己の納得と批判(例:プレートテクニクス説について)<BR> ・自然界の変化について簡単な将来予測ができる(例:気候変動による海水準変化から予測できる変化)<BR>○自然現象と人間の関わりを理解する<BR> ・自然界における自然法則による変化と人為的な変化が峻別でき、その対処法を考える(CO2の排出量と気温の変化等)<BR> ・地震について知識が深められ、ある程度の予測ができる。(活断層の理解から、地震の発生場所、規模、発生時期のある程度の予測が立てられる)<BR>○身近な自然現象についての探求方法を知る。<BR> ・自然災害について、その起因を知り、対処方法を考えようとする態度が養われたか(水資源の枯渇について)<BR><BR> 
<授業の方法>
講義中心であるが、課題に対する簡単なレポートや小テストも行う。<BR>(例:「プレート・テクトニクス説を批判せよ」<BR>   「日本列島の活断層の分布とその動きから、日本列島に加わっているプレートの応力を考えよ」<BR>   「パッブル定数より宇宙年齢を求めよ」
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:定期試験 60  %講義内容についての理解度や思考力や応用力について記述式試験を行う(出題の重点や予告する) 
2小テスト/レポート課題 20  %講義中に現れた課題について簡単なレポートの提出を求める(例は授業方法に訳載) 
3平常点/出席点 20  %講義の1/3以上の欠席者は定期試験無資格者とする 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
講義内容(地球科学において法則の様に述べられている諸仮説等)について、絶えず批判的な見方をし、自分の納得の得られる理解を追い求めて欲しい
<テキスト>
  1. 講義内容が多岐にわたるので、特に適すとは使用しない。ただし、毎回の講義には具体的なデータ等に関する資料を1枚程度プリントして配布する
<参考書>
  1. 必要に応じて講義の中で紹介する
<授業計画の概要>
○講義内容と講義の進め方<BR>○地球科学の特徴と研究法「他の諸科学と異なる思考法等を強調する」<BR>○宇宙の創成と地球の誕生「現時点での宇宙観や地球観とその論処」<BR>○地球の形状と内部構造「探求方法の理解」<BR>○地球の歴史「生物の進化と過程との関わりの理解」<BR>○地殻の進化?<BR> ・プレート・テクトニクス説の成立と多様な学説<BR>○「人類紀」といわれる「第四紀」の特徴<BR> ・氷河期 人類史 動植物史<BR>○第四紀の気候変動と海水面変動「具体的事実の理解から類推する」<BR> ・気候変動の原因 018変化 地磁気の変化<BR>○第四紀の地殻変動(世界)<BR> ・アルプス ヒマラヤ変動<BR>○日本の先第四紀変動<BR> ・グリータフ変動<BR>○第四紀変動の特徴<BR> ・海岸平野 山地の形成<BR>○地殻変動と地質現象<BR> ・活断層 活褶曲 火山活動等<BR>○自然環境との関わり<BR> 自然災害への対応策