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授業科目名 社会系 幼児の発達と教育
時間割番号 063210
担当教員名 加藤 繁美
開講学期・曜日・時限 前期・火・I 単位数 2
<対象学生>
全学生
<授業の目的および概要>
誕生から6年の間に人間として生きる力の基礎を形成する子どもたち。この授業では、そんな乳幼児期の発達が人間にとってどんな意味をもっているのか、発達の過程をおいながら考えていきます。ただし、美しい法則性をもちながら発達するはずの子どもたちも、「現代社会」というフィルターを通しみると全く違った様相を見せてくるから不思議です。その意味を考えることが、受講生の最大の課題です。
<到達目標>
?現代社会における「幼児の発達と教育」に関する基本問題を理解する。<BR>?授業で扱った問題に対して、自分自身の考えをもつ。<BR>?自分の考えと、他者の考えを、対話的に分析することができる。
<授業の方法>
授業は講義を基本とします。乳幼児の発達を扱いますから映像メディアも使って授業は進めていきますが、可能な限り双方向的な授業にしていきたいと考えています。毎回の授業後に、感想・意見を中心とした「授業レポート」をまとめてもらい、最終的に「課題レポート」に整理してもらいます。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:定期試験 50  %授業内容に対して対話的に議論をする能力を中心に評価します 
2小テスト/レポート課題 30  %毎回の授業レポートをの内容を評価します 
3平常点/出席点 20  %欠席が5回以上の場合は評価対象外とします 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
受講に際しては、積極的な参加を希望します。知ることよりも考えることを大切にしてほしいのです。そして虐待の問題にしても、親子関係の問題も、社会的保育の問題も、男性・女性の生き方も、単純な答えで決め付けないで欲しいと思います。世界を複眼的に見る視点で、幼児の発達を見つめなおしてみてください。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 子どもと歩けばおもしろい, 小学館, ISBN:4098400782
  2. 子どもの自分づくりと保育の構造, ひとなる書房, ISBN:489464004X
  3. 生命かがやく日のために, 共同通信社, ISBN:4764101726
  4. 児童養護施設の子どもたち, 芳賀書店, ISBN:4826130732
<授業計画の概要>
1.課題としての乳幼児保育(授業の課題と方法)<BR>2.この世に生まれてくる価値のない生命はあるのか<BR>3.乳児と幼児の間<BR>4.2歳児の不思議とおもしろさ<BR>5.「ごっこあそび」のおもしろさ<BR>6.自己内対話能力の発達と5歳児<BR>7.「幼児虐待」と子どもの成長<BR>8.子どもは誰が育てるのか(母性神話を科学する)<BR>9.乳幼児の成長・発達と文化(絵本・音楽)<BR>10.「子どもの権利条約」に考える「乳幼児の権利」