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授業科目名 文化系 【ゼ】『古事記』と日本神話−古典から学ぶ日本文化論入門
時間割番号 063019S
担当教員名 大隅 清陽
開講学期・曜日・時限 前期・木・V 単位数 2
<対象学生>
全学部1年次生
<授業の目的および概要>
日本最古の文学作品である『古事記』をテキストとして、日本の文化と社会について、さまざまな視点から考えます。今から1300年前に成立したこの古典を読むためには、歴史や文学だけでなく、人類学、宗教学、民俗学、神話学、言語学など、さまざまな学問の成果が応用されています。古典を読み味わう楽しみを再認識することに加え、学問の広がりと深さに触れてもらい、大学での勉学のガイダンスとしたいと思います。
<到達目標>
(1)人類の古典とされるテキストの分析に取り組むことにより、自らの専攻にとらわれない幅広い興味・関心と、自己を絶対視しない多様な価値観を修得する。<BR>(2)自ら問題を設定し、関連文献を調べ、レジュメにまとめ、ゼミでの報告を行う能力を養う。<BR>(3)報告についての討論に参加し、学問的な議論の進め方について学ぶ。<BR>(4)自らの関心にそって研究課題を定め、まとまった文章のレポートを執筆する能力を養う。
<授業の方法>
1.ガイダンスとして、最初の2回ほど講義を行った後は、皆さんが主役になってテキストを輪読し、その内容について、全員で討論をしながらゼミを進めます。<BR>2.毎回、テキストを5〜7ページほど読み進めます。全員が前もってテキストを読んでくることが前提です。<BR>3.1回につき最低1人の報告者を決め、分担した部分について、テキストの概略と注釈(語句や内容の説明)、疑問点・問題点などをレジュメ(報告要旨、B4で2〜5枚程度)にまとめ、授業の前半で報告してもらいます(30〜45分程度)。報告の内容や関連文献の調べ方、レジュメの作成については、事前に個別指導も行います。<BR>4.報告者と別に司会者を決めておき、報告の後に全員で討論をします。<BR>5.最後に、ゼミで学んだことを基に、各自で『古事記』と日本神話についての自由研究を行い、レポートにまとめて提出してもらいます。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート課題 50  %自発的勉学/問題設定・解決力/論理的思考力/表現力 
2発表/表現等 50  %自発的勉学/情報収集・整理力/発表・表現力 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
本ゼミでは『古事記』の原文(いわゆる古文)を読んでゆきますが、高校までの古典の授業のように、文法や訳などの細かい点にはこだわりません。古文や古典文法を苦手とする諸君でも、『古事記』の内容や日本神話への関心があれば歓迎します。
<テキスト>
  1. 倉野憲司校注, 『古事記』(ワイド版岩波文庫48), 岩波書店, ISBN:4000070487
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1.ガイダンス<BR>2.講義:『古事記』序〜天地開闢を読む<BR>3〜13.『古事記』原文の輪読<BR>14.全体のまとめ・討論<BR>(参加者と相談の上、変更する場合があります)