授業科目名
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3.4世紀の東アジア
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時間割番号
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063010
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担当教員名
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金子 修一
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開講学期・曜日・時限
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前期・月・II
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単位数
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2
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<対象学生>
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全学生対象
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<授業の目的および概要>
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3 ・4 世紀の日本と中国・朝鮮との交渉の特質について「魏志倭人伝」「宋書倭国伝」を読みながら考えていきたい。日本人には良く知られた史料であるが、このような史料の残された理由を知ることで、その文章の理解も豊かになり、ひいては当時の国際関係の理解も豊かになる。授業を通して、歴史学に不可欠な史料批判の方法感得させたい。
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<到達目標>
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半年の授業全体で「魏志倭人伝」を含む諸問題についてどのようなことが話されたか、授業内容を学生諸君が全体的にどのように把握したか、を評価する。1時間ごとの細かい内容もさることながら、授業全体の大きな内容を把握する姿勢を涵養するように努めたい。
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<授業の方法>
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毎回、史料を少しずつ読み、その中のトピックを取りあげて講義していく。
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<成績評価の方法>
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No | 評価項目 | 割合 | 評価の観点 |
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1 | 試験:定期試験 | 50 % | 授業全体の枠組み・流れがどの程度理解できているかを評価する。 | 2 | その他 | 50 % | 授業中に数回簡単なレポートを書かせ、その内容(授業内容の把握の度合い)や提出回数を定期試験の内容とあわせて評価する。 |
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<受講に際して・学生へのメッセージ>
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「歴史は暗記ではない。」このことを実感してほしい。
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<テキスト>
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- 石原道博, 『魏志倭人伝』, 岩波文庫
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<参考書>
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(未登録)
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<授業計画の概要>
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石原道博編訳『魏志倭人伝他三篇』を用い、そのよう<BR> な記録がなぜ残されたのか、ということを中心に考えて<BR> いく。魏志倭人伝や『宋書』倭国伝がなぜ今日見られる<BR> ような形で残ったのかを考えることは、魏や宋の倭国に<BR> 対する評価、態度を理解することにつながり、ひいては<BR> 中国を中心とする当時の国際世界の理解につながる。学<BR> 生諸君には、歴史における史料解釈の重要性の一端を理<BR> 解してもらいたい。
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