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授業科目名 文化系 日本文学作品論II
時間割番号 063003
担当教員名 中丸 宣明
開講学期・曜日・時限 後期・木・I 単位数 2
<対象学生>
全学生対象
<授業の目的および概要>
日本近代文学と話芸<BR>日本近代文学の形成過程を話芸(講談・落語)の展開との関連でとらえかえす試み。十九世紀、日本はヨーロッパ近代とは異なるかたちで「近代的」な社会構造を形成する。文学もその中で変貌を遂げてゆく。従来その変化は、文字を中心とした「文学」の世界を中心に考えられてきた。しかし、歌舞伎や落語、講談といった「庶民的」なものは、十分に考えられてきたとは言い難い。今年度は十九世紀の日本の文学・文化のあり方を、話芸の面からとらえかえしてみたいと思っている。それは、単に狭い意味での文学を考えることに留まらず、広く日本の近代のあり方を問い返すことであり、西欧的近代が今大きく変化の時期を迎えている今、将来を考える大きな契機を与えてくれるはずである。
<到達目標>
とりあえず、古典芸能に親しむ姿勢を涵養する。次に日本の近代化への知見を深める。
<授業の方法>
講義による。ビデオなどを用いてより理解を深める授業形態を考えている。テキストなどは特に定めず。教室にて適宜目を読むべき作品を指示する。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート課題 50  %オリジナリティ 
2平常点/出席点 40  %受講態度・出席数 
3その他 10  %適宜 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
自ら考える姿勢を持つ学生の受講を期待する。映画や演劇を見たり、本を読むことに興味を持てない人は受講しないことが得策であろう。ビデオ鑑賞などもあるので、「静粛」「まじめ」な受講態度が要求される。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1、 オリエンテーション<BR>2、「近代文化」と市場社会1<BR>3、  〃        2<BR>4、19世紀の文学とメディア1<BR>5、  〃         2<BR>6、  〃         3<BR>7、メディア革命時代の話芸と文学 三遊亭円朝1<BR>8、  〃            三遊亭円朝2<BR>9、  〃            三遊亭円朝3<BR>10、 〃            松林伯円1<BR>11、 〃            松林伯円2<BR>12、 〃            松林伯円3<BR>13、その後の話芸             <BR>14、まとめ