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授業科目名  中国語初級II
時間割番号 062302 M
担当教員名 後藤 英明
開講学期・曜日・時限 後期・木・II 単位数 2
<対象学生>
教育人間科学部 中国語? の修得者
<授業の目的および概要>
前期に学習した発音の要領、日常の挨拶といった会話の基礎の上に、新たに語彙と語法を積み重ねて応用力をつける。さまざまな文法規則を習得して読解力と作文力を身につけると同時に、聴き取り能力と発声については前期授業を受けてさらなる向上を図る。
<到達目標>
発音では、初学者が特に苦手としがちな韻母・声母を中心に明瞭なものとすべく磨きをかける。ただ、ある程度個々の発音を身につけたにしても、四声の変調を意のままに操れる者は初級にあっては稀である。後期授業ではしたがって、声調変化を一音節ではなく一単語ないし一文でもって、ひとつのメロディーのように感覚的に把握することを徹底したい。語法面では、日本人にとっては難解な補語構造を中心に、「了」の用法、部分否定と全部否定との違いなどについて理解を深めていく。
<授業の方法>
毎週新しく語彙や文法を教授して中国語会話をより豊富なものにしていくが、“聴いて、話す”ことを重視して受講生各人の発音矯正にも力を入れていきたい。毎回授業の初めに中国語音節一覧表を使って子音付き母音の発声練習を実施し、同時にピンインの確認も行う。授業本体の流れとしては、前回学習した事柄についての復習、発音練習、作文練習などから始め、新しい文法事項の説明、例文の発音練習、本文の解釈、文法事項の確認、本文の発音といった手順で進め、最後に発音や作文の練習問題を課して理解度を見る。文法に関しては、課を追うにしたがって複雑さを増していくこと前期以上であり、それぞれが中国語の重要項目でもあるので、解説を聴き落とさぬよう心すること。「到達目標」に掲げた語法面における補語構造その他はとりわけ難度が高いので、独自に作成した副教材を用いながら理解の徹底を図る。ただ、前期と同じく容易に分かる語法については、くだくだしい説明を避けていきなり意味を問うこともあるので、やはり事前の予習は必須である。教科書の節ごとに発音実技の小テストを行うのも前期と同様。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:定期試験 50  %リスニング30%・語法70%。 
2小テスト/レポート課題 30  %節ごとに教科書の課文等を素材として一人ひとり発音の口頭発表を行う。なお、学期末には面接形式で一対一の口頭試問を実施する。 
3平常点/出席点 20  %欠席は半期四回が限度。病欠を含む。10分以上の遅刻は、三回やると欠席一回分とみなす。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
一に発音、二に発音、三四に語法、五にピンイン。
<テキスト>
  1. 瀬戸口律子, 中国語はじめました, 駿河台出版社, ISBN:441103011X
<参考書>
  1. 姜晩成、王郁良, 精選日中・中日辞典, 東方書店, ISBN:4497200027
  2. 杉本達夫、牧田英二、古屋昭弘, デイリーコンサイス中日・日中辞典, 三省堂, ISBN:4385121842
  3. 相原茂, 中国語学習ハンドブック, 大修館書店, ISBN:4469231258
<授業計画の概要>
※ あくまで目安です。<BR>第一回  名詞述語文、年月日・曜日・時刻の表し方<BR>第二回  連動文、動詞の完了相  第五課口頭発表<BR>第三回  「了」の用法、名量詞について?<BR>第四回  場所代名詞、「在」を用いる文  第六課口頭発表<BR>第五回  進行相、二重目的語をとる動詞述語文、<BR>第六回  方位詞  第七課口頭発表<BR>第七回  様態補語<BR>第八回  結果補語、主述述語文<BR>第九回  部分否定と全部否定  第八課口頭発表<BR>第十回  「有」を用いる文?、経験相<BR>第十一回  能願動詞?  第九課口頭発表<BR>第十二回  「除了〜以外」の構文、介詞、動詞の重ね型<BR>第十三回  能願動詞?  第十課口頭発表<BR>第十四回  既習事項に関する再確認  発音検査を主眼とする口頭試問