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授業科目名  中国語初級I
時間割番号 062301 C
担当教員名 後藤 英明
開講学期・曜日・時限 前期・火・II 単位数 2
<対象学生>
工学部
<授業の目的および概要>
声調の変化、無気・有気音の違いなど、日本人にとって難しい発音の正確な理解と実践を目指す。発音にあってはとくに、日本語にない子音についての熟練が望まれる。同時に、ピンインという中国語の発音表記法を覚え、音声からピンインへ、また逆にピンインから音声への変換が滞りなくできる能力を身につける。併せて基礎的な語法の習得を図り、単なる挨拶のみに止まらぬ会話力を習得する。
<到達目標>
発音にあっては、声調変化および韻母・声母全般に対する理解と熟達。ローマ字標記によるピンイン符号と英語との差別化を徹底したい。語法面では、代名詞・動詞・形容詞の位置や用法、さまざまな疑問文、「有」と「在」の区別等を中心に理解を深める。
<授業の方法>
中国語における母音と子音の区別を正確に把握し、それを実際に発声し聴き取る力を養成する。同時に発音記号や中国の簡体字についてもしっかりと覚えてもらう。文法に関しては、課を追うにしたがって複雑さを増していき、またそれぞれが有機的に関連しあう事柄でもあるので、解説を聴き落とさぬよう安易に休まずに出席していただきたい。授業では、簡単な単語ないし文章については説明無しにその意味を学生に尋ねることもあるので、事前の予習は必須である。発声の面では、付属のCDを活用し、なるべく一人ひとりの発音をチェックできるようにしていきたい。学習の節目ごとに小テストを行うが、会話篇に入った段階で、学生がそれぞれ教壇に立って中国文の発音し、それを他の学生に評価してもらうスタイルを採る(むろん教員側も採点もある)。前期授業は、中学一年の英語教育と同様、複雑な語法の理解を要求することはほとんどなく、英語以上に難解な発音の熟達を主眼とするので留意されたい。なお、ある程度中国音が身についた時点で自分の名前の発音を学生自身に調べてもらい、以後、出欠の点呼は中国音による。その他、授業の合間に自身の留学体験等に基づく当世中国事情も紹介する予定。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:定期試験 50  %リスニング30%・語法70%。 
2小テスト/レポート課題 30  %節ごとに教科書の課文等を素材として一人ひとり発音の口頭発表を行う。なお、学期末には面接形式で一対一の口頭試問を実施する。 
3平常点/出席点 20  %欠席は半期四回が限度。病欠を含む。10分以上の遅刻は、三回やると欠席一回分とみなす。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
継続は力なり。
<テキスト>
  1. 瀬戸口律子, 中国語はじめました, 駿河台出版社, ISBN:441103011X
<参考書>
  1. 姜晩成、王郁良, 精選日中・中日辞典, 東方書店, ISBN:4497200027
  2. 杉本達夫、牧田英二、古屋昭弘, デイリーコンサイス中日・日中辞典, 三省堂, ISBN:4385121842
  3. 相原茂, 中国語学習ハンドブック, 大修館書店, ISBN:4469231258
<授業計画の概要>
※ あくまで目安です。<BR>第一回  授業ガイダンスおよび中国語・中国社会の紹介<BR>第二回  発音理解:音節、声調、ピンイン、母音1<BR>第三回  発音理解:母音2、3<BR>第四回  発音理解:子音1<BR>第五回  発音理解:子音2<BR>第六回  発音理解:子音3<BR>(以降、基礎的な語法理解と会話の実践、実際の会話に活かせる作文力の養成を進める。なお、語彙や語法の習得に進んでも、発音理解の確認は繰り返し行う)<BR>第七回  語法理解:人称代名詞、あいさつ  発音全般に関する中間試験<BR>第八回  語法理解:形容詞述語文、指示代名詞<BR>第九回  語法理解:「是」を用いる文、疑問詞疑問文?  第二課口頭発表(第一課は省略)<BR>第十回  語法理解:「的」について、動詞述語文、疑問詞疑問文?<BR>第十一回  語法理解:「和」について、動詞+目的語  第三課口頭発表<BR>第十二回  語法理解:「有」を用いる文?、「在」の用法?<BR>第十三回  語法理解:「几」と「多少」 名量詞について  第四課口頭発表<BR>第十四回  前期習得事項の確認  発音検査を主眼とする口頭試問