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授業科目名
担当教員
パワーエレクトロニクス
松本  俊
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
289025 2 S 4 前期 II
[概要]
 電子デバイス(サイリスタ、GTO、IGBTなど)によって電力、エネルギーの流れ、量などを制御する技術(パワーエレクトロニクス)は、あらゆる分野において重要な役割を担っている。家電製品、自動車は無論のこと、ロボット、レーザ装置、列車、また製鉄、製紙等の重工業、電力送配電は当然として、コンピュータ、医療現場の無停電化にも大きく貢献している。我々が日々つつがなく生活できるのも、極論すればパワーエレクトロニクスのお陰である。パワーエレクトロニクスの範囲は余りにも広い。本科目では、パワーエレクトロニクス用各種デバイス、交流、直流電力の調整、交直流間の変換、周波数の変換などの基礎を学ぶ。
[具体的な達成目標]
(ア)パワーエレクトロニクス用の各種デバイスの動作が説明できる。
(イ)正弦波交流の実効値、平均値が計算できる。
(ウ)歪み波形の高調波、実効値、電力が計算できる。
(エ)単相、三相整流回路の動作を説明できる。
(オ)インバータの動作を説明できる。
(カ)チョッパの電力調整動作を説明できる。
(キ)パワーエレクトロニクスの各分野への応用を説明できる。
[必要知識・準備]
基礎電気理論(複素数、フーリエ級数)、電気回路 I (多相交流回路)、電気回路 II(スペクトル、過渡現象)、電子回路、電子デバイス工学 I、II (半導体素子の動作)
[評価方法・評価基準]
上記の到達目標に関して中間試験と期末試験を実施し、両試験の結果として目標の6割以上が達成されている場合に合格とする。
[教科書]
  1. パワーエレクトロニクス, コロナ社, ISBN:4339012009
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
 1.パワーエレクトロニクス(歴史、分野)
 2.電力用ダイオードとパワートランジスタ
 3.パワーMOSFETとIGBT 
 4.サイリスタとGTO
 5.パワーエレクトロニクスの周辺技術
 6.交流波形と高調波
 7.整流回路
 8.インバータ
 9.直流チョッパとサイクロコンバータ
10.パワエレクトロニクスの応用技術(モータ制御、電源、電力)
[教育方法]
 教科書に沿って説明する。必要に応じて実際に社会で用いられているパワーデバイスの実物をみせて、パワーエレクトロニクスを感じとってもらう。定性的定量的両面から理解が深まるように配慮する。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
本科目は電気電子システム工学科の掲げる学習教育目標「C−4:電気電子工学分野の専門知識・技術を身につける」に関連する。
[その他]
(未登録)