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授業科目名
担当教員
細胞工学
鈴木 俊二
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
275555 2 AB 3 後期 I
[概要]
細胞の営みを研究する細胞生物学、その営みを応用する細胞工学を理解するための基礎学力を身につけることを目指す。前半は動物細胞に焦点を合わせ、動物細胞の成り立ち、細胞周期、細胞内シグナル伝達、免疫・アレルギー、クローン動物の作成技術を講義し、細胞の営みの破綻がガンなどの疾病を引き起こすメカニズムも解説する。また最後に幹細胞に焦点を当て、再生医療工学への応用法について講義する。後半は、植物細胞の生理学(植物ホルモン、栄養・代謝、ストレス反応など)を学んだ後に、従来の育種技術法、植物細胞への遺伝子導入法、クローン植物の作成技術を学ぶ。最後に、植物バイオテクノロジー(遺伝子組換え植物)の現状と今後の方向について解説する。
[具体的な達成目標]
講義項目に示したいろいろな語彙について、キーワードとして理解できるようにする。
細胞の基本的な営みを理解し、どのような場面に細胞工学的手法を利用するべきか自ら考えられるようにする。
[必要知識・準備]
3年後期までには、植物の関する単独の講義はなかったが、心配はいらない。生物界(動物、微生物、植物)の細胞については、その構造および機能に大きな違いはない。今まで履修された微生物関連の科目を良く理解しておれば、充分と思われる。植物特有の構造および機能生理については、微生物および動物との違いをはっきりと示すようにする。
    
[評価方法・評価基準]
期末試験の結果に加えて、毎講義ごとに行う、復習を兼ねたミニ試験の結果および出席状況を勘案する。
[教科書]
  1. なし
[参考書]
  1. 増田芳雄, 植物生理学(改訂版), 培風館, ISBN:4563038741
  2. 山川祥秀, 新しい植物をつくるー植物バイオテクノロジーの世界ー, コロナ社, ISBN:4339076805
  3. 永井 和夫、長田 敏行、冨田 房男, 細胞工学の基礎 応用生命科学シリーズ, 東京化学同人, ISBN:4807914219
  4. Molecular Biology of the Cell, Garland Pub, ISBN:0815332181,
    (和訳版もありますが、できれば英語版を読むことを薦める。)
[講義項目]
1 細胞工学とは?
2 動物細胞の成り立ち(構造と機能)
3 細胞周期と疾病
4 細胞内シグナル伝達と疾病
5 免疫・アレルギー
6 動物細胞の培養技術、クローン動物の作成技術
7 幹細胞とは?再生医療工学への応用
8 植物細胞の成り立ち(構造と機能)
9 植物ホルモン(発見経過、作用機作)
10 植物の栄養と代謝
11 外的ストレスに対する植物の反応
12 育種技術による優良形質の導入
13 植物細胞への遺伝子導入法とクローン植物の作成
14 植物バイオテクノロジーの現状と今後

   
[教育方法]
 理解を深めるため、必要な図表をコピー配布する。また、VTRを利用する。
 ミニテストを多用して、日頃の予習・復習の必要性を実感させ、勉学を促す。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
(未登録)