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授業科目名
担当教員
環境システム解析
竹内 邦良
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
274170 2 CL過 3 前期 IV
[概要]
水、廃棄物、植生など、地球環境の構成要素を、システムとして捉え、その状態(フロー、ストック、機能)を制御、管理するための、目標、制約の設定、効果の評価の過程を、シミュレーションにより理解する。これを通し、社会環境システムを、技術や制度により制御するときに、考えなくてはならない概念を身につける。
[具体的な達成目標]
基礎統計学、応用統計学、環境数理などで学習した基礎理論を、実際のシステム解析に適用・応用できる能力を身に付ける。
[必要知識・準備]
教科書は用いないので、出席してきちんとノートを取る必要がある。また、パソコンが用いた演習課題があるので、受講者各自でパソコンへのアクセスは確保すること(総合情報処理センター本館や分室の端末が使用可能)。基礎統計学、応用統計学、環境数理、環境システム解析、環境数理演習は、環境をシステムとして理解し、解析するのに必要な技術、概念を学習する、一連の科目群である。順を追って、併行して履修するのが望ましい。
[評価方法・評価基準]
出席・レポートと期末試験の得点により評価する。
評価のウエイトは、出席・レポート30%、期末試験70%を標準とし、60点以上
を合格とする。
[教科書]
  1. 特に指定しない。講義内容については、板書や配布資料をもとに説明する。
[参考書]
  1. 特に指定しない。
[講義項目]
1.社会環境システム(土木、環境、そのシステム特性)
2.システムの構成(システムとは、入力、出力、状態変数、確率変数、決定変数)
3.システム解析の手順[1](問題発見、目標設定、評価基準への変換)
4.システム解析の手順[2]
 (システムデザイン効果の予測、選択、実施、フィードバック)
5.目標、制約[1](単一目標、多元目標、加重、最適化)
6.目標、制約[2]
 (可能領域、最適解、許容可能解、機会費用、シャドープライス)
7.代替案、シミュレーション[1](基礎理論)
8. 代替案、シミュレーション[2](水利用を題材とした例題)
9.評価基準[1](費用便益、費用効果、内部収益率)
10.評価基準[2]
 (Mini-max、Max-mini、囚人のジレンマ、時間的割引、レジリエンス、復元力)
11.費用振り分け(身代わり妥当投資額、・・・)
12.システムの確率応答(確率入力、マルコフ過程、確率評価、異常外力)
[教育方法]
・黒板、資料を用いた説明の後、例題・演習問題を実際にやってみる。
・講義ノートの提出を課し、授業の理解度をチェックする。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
以下の学習・教育目標に対応する。
(F)社会基盤や環境整備の設計・計画などにおける問題・課題を的確に把握し、その解決に専門基礎科目で習得した知識・技術を応用できる能力を身に付ける。(問題の把握および解決能力)
(I)社会的、経済的、技術的及び環境的な制約条件のもとで、問題解決に最適な手法・技術を選択し、仕事を遂行する実務的な能力を身に付ける。(実務的遂行能力)
[その他]
(未登録)