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授業科目名
担当教員
複合構造学
杉山 俊幸
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
274030 2 C過 3 後期 III
[概要]
 複合構造とは、軽量である割に強度が高いが圧縮に対する座屈の考慮が必要な鋼材と、圧縮に対しては強いが引っ張りにほとんど抵抗できないコンクリート部材をうまく組合せることで、より合理的な構造を目指した構造形式である。本講義では、複合構造物の特徴や設計法に関する基礎知識を、代表的な複合構造である合成桁橋の設計法を通じて修得することを目標とする。また、異種材料・異種構造を用いて行う補強についての概説も行う。
<学科の学習・教育目標との対応> (F)問題の把握および解決能力
[具体的な達成目標]
・複合構造物の基礎知識を把握できるようにする
・合成桁橋の主桁の設計に関する基礎知識を把握できるようにする
[必要知識・準備]
 構造力学及び演習第一、第二、コンクリート構造学第一、第二、鋼構造学、構造設計論で学習した知識を必要とする。
 合成構造は、実際の力学的挙動をできるだけ単純なモデルに置き換えるとともに、組み合わせによる合成効果を合理的に考慮した設計がなされている。そのモデル化のプロセスを学ぶことにより、構造力学やコンクリート工学、鋼構造学の基礎知識がどのように実際の設計に活かされているかを把握することが重要である。
[評価方法・評価基準]
<評価方法>中間試験1回および期末試験の成績により評価する。出席点は考慮しない。
<評価基準>中間試験50%,期末試験50%の重みで評価し、その合計が60点以上を合格とする。
 
[教科書]
  1.  特に指定はしない。
[参考書]
  1.  特に指定はしない。
[講義項目]
  1.複合構造物の定義と分類
  2.複合構造物の特徴、歴史
ここまでで、複合構造物の基礎知識を把握できるようにする
  3.合成桁橋の種類と特徴
  4.合成桁橋の設計法(合成断面諸値の算出方法)
  5.合成桁橋の設計法(床版コンクリートのクリープの影響)(1)
  6.合成桁橋の設計法(床版コンクリートのクリープの影響)(2)
  7.合成桁橋の設計法(床版コンクリートのクリープの影響)(3)
  8.中間試験
  9.中間試験の解説
  10.合成桁橋の設計法(床版コンクリートの乾燥収縮の影響)
  11.合成桁橋の設計法(温度差応力)
  12.合成桁橋の設計法(ずれ止めの設計)(1)
  13.合成桁橋の設計法(ずれ止めの設計)(2)
  14.合成桁橋の設計法(降伏に対する安全度の照査とたわみ制限)
ここまでで、合成桁橋の主桁の設計に関する基礎知識を把握できるようにする
  15.期末試験

 
[教育方法]
・毎回、講義内容に関連する小問を課し、内容の理解を深める
・できるだけ例題を多く示し、内容の理解が深まるよう努める
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(C)社会基盤の設計・施工や環境保全技術を習得するための基盤として、構造力学、土木材料学、地盤工学、計画学、水理学及び環境工学などの専門基礎学力を身に付ける。(専門基礎学力の付与)

(E)専門基礎に関する演習科目において、自発的・継続的に学習する能力を身に付けるとともに、社会的要請や社会環境の変化に柔軟に対応し問題を解決する能力を獲得する。(学習および問題解決能力)
[その他]
(未登録)