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授業科目名
担当教員
ソフトウェア工学
渡辺 喜道
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
273309 2 F 3 前期 IV
[概要]
本講義では,ソフトウェア製品について分析・論証できるように,その基礎となる概念や素養を習得し,高品質のソフトウェアを効率よく開発する手法や支援ツールの必要性と有効性について学ぶ.まず,ソフトウェアのライフサイクルを理解し,それを構成する各フェーズの作業内容や留意事項について学ぶ.また,各フェーズにおける問題点を分析し,その問題点を解決するためのアプローチを学習する.質の高いソフトウェアを効率よく開発するための様々な手法や方法論を理解することを目的とする.
[具体的な達成目標]
(1)ソフトウェアライフサイクルを説明できる.
(2)ソフトウェアシステムのためのソフトウェア要求の集合を抽出・分析のために鍵となる要素と共通の方法を説明できる.
(3)ソフトウェアシステムの要求をモデル化・仕様記述するために共通で非形式的な方法を使うことができる.
(4)ソフトウェア要求仕様書と共通なプログラム設計方法論と記法を利用することができる.
(5)ソフトウェア開発モデルを説明できる.
(6)ソフトウェア製品に対するテストの異なる型とレベル(単体,統合,システム,受理)の適用を説明できる.
(7)ソフトウェア製品を開発する際における文書化の重要性を理解できる.
[必要知識・準備]
本講義では,受講者はプログラミング及びソフトウェア開発の基本的な知識を有することを仮定する.したがって,授業科目「情報処理及び実習」,「プログラミング入門」,「プログラミング入門演習」,「アルゴリズムとデータ構造I」,「アルゴリズムとデータ構造I演習」,「アルゴリズムとデータ構造II」,「アルゴリズムとデータ構造演習II」,「プログラミング言語論」,「コンパイラ」,「コンパイラ演習」を予め履修し,その講義内容を十分に理解していることが望ましい.また,「ソフトウェア工学演習」,「データベース」,「データベース演習」を同時に履修することが望ましい.
[評価方法・評価基準]
 どの程度講義目標に達したかを確認するために,1回の中間試験と1回の期末試験の成績で評価する.試験の配点は中間試験50%,期末試験50%である.
[教科書]
  1. ソフトウェア工学 第2版, 朝倉書店, ISBN:425412712X
[参考書]
  1. 改訂新版 ソフトウェア工学入門, 近代科学社, ISBN:4764903075
  2. 実践ソフトウェアエンジニアリング ソフトウェアプロフェッショナルのための基礎知識, 日科技連, ISBN:4817161485
[講義項目]
(01) 情報社会の光と影
(02) ソフトウェア危機の歴史
(03) ソフトウェア開発モデル,開発の流れ
(04) 要求分析
(05) ソフトウェア設計,システム設計
(06) オブジェクト指向分析・設計
(07) UML
(08) 中間試験
(09) プログラミング,システムの実現
(10) 単体テスト,結合テスト
(11) システムテスト,ソフトウェア検査
(12) 品質保証
(13) ソフトウェア開発環境,オブジェクト指向応用
(14) エンドユーザコンピューティング,アジャイル開発,最近の話題
[教育方法]
・講義中に簡単な演習問題を解かせ,ソフトウェア開発の仕事を体得できるように心がけている.
・講義ではプロジェクタを使い,説明している.また,講義中用いるスライドの内容を紙媒体で配布し,講義を聴くことに集中できるようにしている.
・国家資格である情報処理技術者試験のソフトウェア開発技術者試験を意識して講義している.
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
ソフトウェア工学は教育目標の全体の基礎となる重要な科目である.すべての教育目標になんからの形で関係するが,直接的に関係する教育目標は(E)ソフトウェアライフサイクルに関する知識とスキルの習得である.ソフトウェア製品の設計・開発・保守を容易にするための適切な手法やツール.方法論について学ぶ.
[その他]
(未登録)