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授業科目名
担当教員
材料・塑性学
岡田 勝藏
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
271121 2 D 3 後期 II
[概要]
 機械材料の塑性変形、塑性学、塑性加工法、装置を理解することにより、切屑を出さない材料加工法の基礎的な考え方を習得する。
1)材料加工の意義
2)変形、降伏応力、変形抵抗と塑性学の関連
3)曲げ、鍛造、圧延、せん断、絞りの原理
[具体的な達成目標]
 本講義では「機械工学の主要分野」のひとつとして「材料・塑性学」を学ぶ。特に、塑性加工法による材料の応力・変形を曲げ、鍛造、圧延、せん断、絞りを例に取り考える。
1)塑性変形と降伏応力・変形抵抗の関連がわかる。
2)塑性力学における基礎理論を把握する。
3)曲げ、鍛造、圧延、せん断、絞りの原理を理解する。
[必要知識・準備]
 「基礎教育」部門の科目では、特に「線形代数学」、「微分積分学」と物理(力学)の知識を、「基礎工学」部門では、特に「材料の科学」の知識を復習すること。
 具体的な科目名を以下に列記する。
1)線形代数学I: 行列、行列式、ベクトル
2)微分積分学I: 微分・積分の定義、解の求め方
3)材料の科学I、II: 材料強度、特に降伏応力、結晶組織、各種材料の強さ
 本講義は「応用工学」部門の科目であり、絞り加工は本科目に続き、機械システム工学実験IIIで行うテーマのひとつである「絞り加工」が開講される。
[評価方法・評価基準]
受講態度、演習レポート、期末試験による総合評価とし、60点以上を合格とする。なお、期末試験は技術士第一次試験のレベルを考慮して行う。
[教科書]
  1. 長田修次、柳本潤 共著, 基礎からわかる塑性加工, コロナ社, ISBN:433904332X
[参考書]
  1. 川並高雄他 共著, 基礎塑性加工工学, 森北出版, ISBN:4627663129
  2. 葉山益次郎, 塑性学と塑性加工, オーム社, ISBN:4274127842
[講義項目]
1.概要:塑性加工の意義と種類
2.金属材料の変形、組織、応力とひずみの定義
3.応力−ひずみ曲線、変形抵抗、降伏応力
4.塑性力学の基礎
5.曲げ加工(1)
6.曲げ加工(2)
7.鍛造加工(1)
8.鍛造加工(2)
9.圧延加工
10.引抜き、押出し加工
11.せん断加工
12.板の成形加工(1)
13.板の成形加工(2)
14.まとめ
15.期末試験
[教育方法]
 講義形式で行うが、講義毎にまとめの課題を出題し、理解を深める。講義中の受講態度を重視する。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
1)JABEE学習・教育目標
 ・共通基準1-(1)-(d)「該当する分野の専門技術に関する知識とそれらを応用できる能力」->主体的に対応(◎)
 ・共通基準1-(1)-(c)「数学、自然科学および情報技術に関する知識とそれらを応用できる能力」->付随的に対応(○)
2)MDコース学習・教育目標
 ・基準(C)「機械工学の基礎」->主体的に対応(◎)
3)関連するJABEE分野別キーワードとその学習時間
 ・要件1-(2)「材料と構造」基本キーワード(B)「弾性と塑性」、4.5時間
 ・要件1-(2)「材料と構造」基本キーワード(D)「材料の構造と組織」、7.5時間
 ・要件1-(2)「設計と生産・管理」基本キーワード(C)「加工法」、10.5時間
[その他]
オフィスアワー: 講義終了後