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授業科目名
担当教員
機械力学
山田 伸志
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
261090 B 2 I 2 後期 III
[概要]
機械が振動を起こすと、動作が不安定になり、機械としての機能を満足できなくなってしまう。機械力学の講義においては、機械の構造を質量とばねで近似し、機械の振動を防止する学問である。機械の振動で一番問題になるのは、強制振動による共振現象である。機械振動を防止するための剛性をあげる方法、防振装置の設置防止のための具体的方法をも理解する。またこれらの考え方を機械設計に生かす方法についても述べる。
[具体的な達成目標]
社会で利用されている機械類における振動現象を理解し、振動を防止することの重要性を理解させる。
日常生活で、振動現象を観察し、工学的センスの重要性を理解させる。
振動の基礎方程式の作成、振動解を求める、防振等についての基本的考え方を習得させる。
[必要知識・準備]
微分方程式の知識が必要であるが、基本的な解法については、説明をしながら講義を進める。特別な準備は不要である。しかし、日常生活での振動問題の発生を具体的に観察し、工学的センスを養うことが必要である。
[評価方法・評価基準]
 中間試験33.3%、期末試験33.3%、授業態度33.3%によって総合的に評価する。受講のための準備は要らないが、講義に集中し、講義内容を理解してノートを取ることが必要であり、内容を理解して講義中に有益な指摘を行った学生に対しては、加点する。

オフィスアワーとしては、火曜日5時限目とします。人生相談等自由においで下さい。
[教科書]
  1. 山田伸志他, 振動工学入門, パワー社, ISBN:4827712980
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
  1.振動工学の基礎(直線運動の運動方程式、回転運動の運動方程式)
  2.単位系の取り扱い(単位の間違いを防ぐ方法)
  3.振動の用語
  4.1自由度非減衰振動(ねじり振動、曲げ振動)
  5.変速を含む振動、重力を考慮した場合の振動
  6.1自由度減衰振動(粘性減衰器、ダンパの効果、実験より減衰を求める方法)
  7.1自由度強制振動(力による強制振動)
  8.1自由度強制振動(変位による強制振動)
  9.振動の伝達
 10.防振装置の設計
 11.振動測定の原理(振動ピックアップ)
 12.1自由度過渡振動(インパルス応答)
 13.2自由度自由振動(うなりの現象)
 14.2自由度強制振動(ダイナミックダンパー)
 15.多自由度振動(3自由度自由振動)
[教育方法]
ばね等の簡単な模型を利用して、実感として、振動現象を理解させる。
日常生活における振動現象を説明し、実感として振動現象を理解させる。
主に講義形式であるが、授業に集中させるために、講義中にミスを見つけた場合には集中していることの証として、加点することがある。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
境域目標(A)として、世界中で起こっている事件における振動現象、乗り物における振動現象を取り上げ、広い観点から理解させるようにする。
専門としての機械力学の能力をつけさせ、振動が起こったときの解決策を見つけられるようにする。
[その他]
(未登録)