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授業科目名
担当教員
現代経済システム
門野 圭司
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
256445 2 J 1 後期 III
[概要]
 前世紀末にはしばしば、「経済の世紀」から「環境の世紀」への転換が叫ばれた。しかしながら、転換の萌芽が微かに散見されるとはいえ、新たな世紀を迎えた現在も、未だ「経済の世紀」であることは疑いない。なぜ「経済の世紀」から「環境の世紀」への転換が遅々として進まないのか、どのような条件が整えば「大転換」が実現できるのか。このことを見定めるうえで、現代の経済システムがどのような特徴を備え、どのような原理や法則に基づいて運動しているのかを学ぶ意義は大きい。そこで本講義では、現代経済システムに関する基本的な知識を学ぶとともに、経済学分野において鍛え上げられてきたさまざまな「道具」の使い方を身につけること、すなわち「経済を見る目」を養うことを履修目標とする。その際、現実の経済に対する理解をより深めることを目指し、具体的事例に即した「使用法」の説明もあわせて行なう。
[具体的な達成目標]
(1)価格メカニズムや比較優位など、経済の基本的なロジックを理解する。
(2)企業や家計、金融など、経済主体の基本的な役割を理解する。
(3)経済のロジックや経済主体の役割と現在の経済現象とのつながりを理解する。
(4)経済のしくみと環境問題との関連について理解する。
[必要知識・準備]
高校社会科(地歴公民)を復習しておくことが望ましい。
[評価方法・評価基準]
期末試験(70%)と講義中に実施する小テスト(30%)の得点によって評価する。(数字はあくまで目安)
[教科書]
  1. 岸本重陳, 新版経済のしくみ100話, 岩波書店, ISBN:4005002390,
    ( )
[参考書]
  1. 飯田泰之, 経済学思考の技術, ダイヤモンド社, ISBN:4478210489
  2. ゼミナール日本経済入門, 日本経済新聞社, ISBN:4532132932
  3. 稲葉振一郎, 経済学という教養, 東洋経済新報社, ISBN:4492394230
  4. 小田中直樹, ライブ経済学の歴史, 勁草書房, ISBN:4326550465
[講義項目]
1.経済とは何か
 (1)経済プロセス (2)3つの経済主体 (3)システムの再生産
2.市場システム
 (1)需要と供給 (2)価格メカニズム (3)価格メカニズムの長所と短所 (4)価格メカニズムと環境問題
3.企業活動
 (1)協業と分業 (2)企業、会社、利潤 (3)産業資本主義からポスト産業資本主義へ (4)日本の会社 (5)企業の社会的責任 (6)企業活動と環境問題
4.金融
 (1)経済活動と金融 (2)貨幣の機能と金利 (3)金融機関の役割 (4)不良債権問題 (5)中央銀行の役割 (6)金融と環境問題
5.景気循環
 (1)経済成長率 (2)景気の諸側面 (3)景気循環の型と周期 (4)不況を見る視点 (5)デフレをどう考えるか (6)景気循環と環境問題
6.家計と労働
 (1)家計とは (2)雇用 (3)雇用形態の変化と家計 (4)日本型雇用慣行 (5)日本型雇用慣行の崩壊と家計
7.貿易
 (1)経済の国際化とグローバル化 (2)比較生産費説 (3)貿易自由化の光と影 (4)貿易と環境問題
8.地域
 (1)地域概念の重要性 (2)持続可能な社会の実現に向けた地域的取り組み
[教育方法]
(1)講義中に簡単な演習問題を解かせることにより、経済のロジックや経済のしくみを体得できるように心がけている。
(2)板書を精力的に行ない、筆記能力の向上に資するように心がけている。
(3)新聞記事のコピーを毎回配布し、実際の出来事に基づいて経済のロジックや経済のしくみを理解できるように心がけている。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
(未登録)