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授業科目名
担当教員
情報処理及び実習
堤  昭博/[藤間]一美/藤間 一美/坂野  斎/内藤 洋子
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
252020 E 3 E 1 前期 木/金 III/IV
[概要]
ここれから始まる学生生活の中で情報処理(情報の収集、レポートの作成、情報発信等)の道具としてコンピュータを自在につかえるようになるための情報リテラシ(教養とスキル)の獲得を目標とする.講義と実習があり,講義ではコンピュータの仕組み、データの内部表現、オペレーティングシステム(OS)、インターネットなどを学ぶ.実習では,情報倫理,LinuxをOSとしたアプリケーション,コンピュータのハードウェア(PC分解組立,CPU雛形製作)を扱う.
[具体的な達成目標]
(ア)タッチタイプができること.
(イ)情報倫理を身につけること.
(ウ)UNIX(Linux)のファイル,ディレクトリ操作の基本的コマンドを使えること.
(エ)インターネットにより情報の獲得ができること.
(オ)Linux上の様々なアプリケーション(電子メール,Webブラウザ,表計算,ワープロ,グラフ,描画)を使えること.
(カ)電子メールを利用できること.
(キ)期限までにレポートを提出すること.
(ク)ALU,CPUの雛形製作をすること.
(ケ)ALU,CPUの仕組み,データの内部表現を理解,説明できること.
[必要知識・準備]
特になし.Windowsを使い慣れているか否かは全く関係ない.
[評価方法・評価基準]
上記達成目標に関して,実習での評価70%と期末筆記テスト30%を合計し,60%以上できていることをもって合格とする.
実習での評価は以下のように行う:(ア)日本語入力の実技試験,(イ)ALCの情報倫理e-learningシステムを用いたリテラシ学習を完了すること,(ウ,エ,オ)設定された期限までのレポート提出,また,自分で自由に課題設定した自由レポート提出(カ,キ)(ウ,エ,オ)のレポートを期限までにメイルでの提出を必須とすること,(ク,ケ)雛形回路製作とそれを用いたデータ処理の過程を説明をできること.
期末筆記テストは達成目標(イ,ウ,ケ)に関して行う.
[教科書]
  1. インターネット時代のフリーUNIX入門, 朝倉書店, ISBN:4254121482,
    (講義:プリントを配布する。 演習:上記の教科書とWeb上の資料を使う.(http://www.ccn.yamanashi.ac.jp/ ~banno/))
[参考書]
  1. 渡波 郁, CPUの創りかた 初歩のデジタル回路動作の基本原理と製作, 毎日コミュニケーションズ, ISBN:4839909865,
    (購入は強制しないが,実習のCPU雛形製作はこの本に基づいている.CPUと関連する回路の簡潔で本質的な解説.IC10個とテスタ,半田ごてがあればCPUを自作できる仕組みになっている.)

  2. 見てわかるパソコン解体新書 Vol.1~, SOFT BANK, ISBN:4797315067,
    (講義用参考資料,CGを多様していて視覚的にハードウェアを知ることができる.)

  3. UNIX Super Text  上下, 技術評論社, ISBN:4774116823,
    (実習用,UNIX系OSの利用,管理方法が詳細に書かれている.)
[講義項目]
講義:
1.情報倫理
2. UNIXとは,ファイルとディレクトリ
3. UNIXコマンド
4.PCの構造
5.情報の表現(R進法)
6.2進数 四則演算 補数
7.数値・文字の内部表現
8.コンピュータの仕組み 論理回路
9.セレクタ
10.半加算器・前加算器
11. ALUの仕組みと動作
12.順序論理
13.中央処理装置の仕組み データバス
14.バスの動作
15.プログラム内蔵方式

実習:
01. 情報処理センターの利用法,タッチタイプ
02. 情報倫理,タッチタイプ
03. テキストエディタ:Emacs, 電子メイル:Sylpheed
04. UNIXコマンド,ファイルシステム (1/2)
05. 論理回路とコンピュータの仕組み:CPU雛形製作(1/3)
06. PC分解組立実習
07. インターネットを使った情報の獲得:Mozilla
08. 論理回路とコンピュータの仕組み:CPU雛形製作(2/3)
09. ワードプロセシング:StarSuite
10. 表計算: StarSuite
11. 論理回路とコンピュータの仕組み:CPU雛形製作(3/3)
12. UNIXコマンド,ファイルシステム (2/2)
13.グラフソフト:gnuplot
14.描画,画像ソフト:tgif
[教育方法]
 将来技術者になるものとしてふさわしい情報倫理を獲得するため,実習の早い段階でALCの情報倫理e-learningシステムを用いたリテラシ学習 により,ネットワーク利用の倫理--ネチケット--を学習する. OS(UNIXコマンド,ファイルシステム),ハードウェア(ALU,CPU)に関しては講義と実習が整合し体験的知識となるよう組まれている.
 これからの大学生活において必要な場面でコンピュータを道具として使えるようにLinux上のアプリケーション利用のレポートでは,原則として自ら考えたテーマに道具として用いることが求められる.レポートは期限厳守,電子メールによる提出を課す.また,各人の興味に応じた課題を設定しての自由レポートも受け付ける.
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
本科目は電気電子システム工学科の掲げる学習・教育目標「B-1:技術が社会や自然に及ぼす影響・効果を理解する」「B-2:技術者としての責任を果たす能力を養う」「C-2:情報技術を身につける」に対応する.
[その他]
(未登録)