授業科目名				担当教員
確率・統計学				加藤　初弘
時間割番号	単位数	コース	履修年次	期別	曜日	時限
251100 A	2	D，MA	1	後期	火	III
［概要］
確率と統計は古くから偶然を伴う自然現象や工学現象の解析に強力な手段である．本講義では，確率変数の基礎とピュータなどを用いたデータの解析手法の基礎.
［具体的な達成目標］
確率・統計の基礎に関する知識を用いて次の処理を実行できること． 　１）平方和に関する総和公式を応用した分散の表計算 　２）確率誤差の計算表による処理 　３）相関係数の計算表による処理 　４）最小２乗法の計算表による処理
［必要知識・準備］
" ・場合の数の計算方法と確率の定義に関する基礎知識． 　・関数電卓・ＥＸＣＥＬなどの表計算の基本とプログラミング用語に関する基礎．"
［評価方法・評価基準］
講義の進行に合わせてレポートと達成度試験（中間テスト）を課す．提出期限を過ぎたレポートは受理しない．限られた時間のなかで達成された結果を重視するからである． 　最終的な評価は，レポート，達成テスト，定期試験の結果を平均して算出する． 　　"
［教科書］
再履修者は，振り替え科目を受講するとても既に購入済みの教科書で十分です．新たに振り替え科目の「確率・統計学及び演習」を履修する場合は，そちらのシラバスに指定してある教科書を用意して下さい．
［参考書］
内容と演習が充実しているシリーズとして，田島一郎，近藤二郎共「演習・工科の数学」全５巻がある．また，コンピュータの表計算ソフト(Excelなど)には，多くの統計処理関数が組み込まれている．これらのマニュアルも良い参考文献である．
［講義項目］
A.コンピュータによるデータ処理 　１.データの送信と受信 　２.データの表現（ASCIIコード，浮動小数点など） 　３.表計算による統計処理の基本　 B.記述統計 　１. データの整理I（データの仮平均とスケーリング，度数分布） 　２. データの整理II　（２つの量の相関） C.確率と確率変数 　１. 確率の定義（統計的定義，場合の数と確率） 　２. 率変数とその期待値および分散 　３. 確率分布（２項分布，一様分布，正規分布） 　４. ２変数の確率変数 D.標本と推定 　１. 標本と標本分布 　２. 大数の法則と中心極限定理 　３. 測定値の精度と確率誤差 　５. 最小２乗法と相関係数
［教育方法］
講義と関連してコンピュータ処理に関する演習を行う．このとき，考察を必ず記入すること．考察がないと単なる演習問題の回答となってしまい評価が上がらないので注意せよ． 　限られた時間のなかで達成された成果を重視するので，レポートは提出期限は厳守する．同じ理由で，再試験は行わない．
［JABEEプログラムの学習・教育目標との対応］
確率・統計の基礎知識
［その他］
質問は授業の最後やオフィスアワーを活用すること．