山梨大学電子シラバス>検索結果一覧>授業データ



授業科目名
担当教員
線形代数学II
岡田 勝藏
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
251010 A 2 D 1 後期 III
[概要]
 「線形代数学I」(251000)のベクトル、行列および行列式に引き続き線形代数学のより進んだ分野であるn次元数ベクトル空間、連立1次方程式の解法、1次変換、行列の固有値・固有ベクトル、行列の対角化などを学ぶ。これらは幅広く工学の諸分野に応用され、機械工学では、例えば、物の固有振動が行列の固有値であることなど、より高度な応用数学を学ぶ基礎になる。
 
[具体的な達成目標]
 本講義では、『工学の基礎』のひとつとして「線形代数学II」を学ぶ。特に、連立1次方程式、ベクトルの従属、行列の固有値と対角化などについて、理論と応用を学ぶ。
(1)連立1次方程式: 消去法の演算、同次の理解
(2)ベクトルと従属: 従属と独立、基底、1次変換の理解
(3)行列の固有値: 固有ベクトルの演算、対角化の理解
[必要知識・準備]
・線形代数学Iの習得が必要条件であり、前期のこの授業で習得した内容を予備知識とする。
[評価方法・評価基準]
・講義項目毎に、重要事項の理解度確認の小テストあるいはレポートを課す。試験は中間試験と期末試験を行う。
・総合評価は中間試験と期末試験の成績80%、小テストあるいはレポートの成績および講義態度を20%、の割合で行う。
[教科書]
  1. 石原繁、浅野重初 共著, 理工系の基礎線形代数, 裳華房, ISBN:4785310936
[参考書]
  1. 水田義弘, 理工系線形代数, サイエンス社, ISBN:4781908594
  2. 詳細演習 線形代数, サイエンス社, ISBN:478190940X
[講義項目]
1.n次元数ベクトル空間
2.行列の階数
3.連立1次方程式
4.連立1次方程式の解と階数
5.同次連立1次方程式
6.消去法による逆行列の計算
7.ベクトルの1次従属・1次独立
8.ベクトルの1次従属・1次独立と行列の階数
9.基底と座標ベクトル
10.1次変換
11.正規直交基底
12.固有値と固有ベクトル
13.行列の対角化
14.対称行列の対角化・2次曲線の分類
15.期末試験
[教育方法]
1)講義形式で必要な知識を身につける。
2)講義項目毎にレポートあるいは小テストを行い、具体的な演習課題により理解を深める。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
1)JABEE学習・教育目標
 共通基準1-(1)-(c)「数学、自然科学および情報技術に関する知識とそれらを応用できる能力」->主体的に対応(◎)
 共通基準1-(1)-(d)「該当する分野の専門技術に関する知識とそれらを応用できる能力」->付随的に対応(○)
2)MDコース学習・教育目標
基準(B)「機械工学と自然科学・数学・物理や化学などの自然科学と情報技術の基礎知識を修得し、これらの知識を機械工学へ活用できる能力を身につける。」->主体的に対応(◎)
[その他]
オフィスアワー: 講義終了後