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授業科目名
担当教官
生命情報工学特論
(本年度非開講)
(  )
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
401420 2 生命工学 1 前期 I
[概要と目標]
 これまでのバイオテクノロジーは、純粋に分離した微生物の機能開発が主流であった。単一微生物の遺伝子を改良して、強力な代謝系を構築してきた。これからの新しい生命工学技術は、微生物間の各種の情報交換を考慮しつつ、そのモデルを自然界に求め、微生物生態系を基盤とする複合生物系・共生生物系の理解と解析による、複数生物システム技術開発の思想が重要であり、ここに焦点を当て、熱帯バイオマス生産系、光合成複合微生物系、代謝工学による遺伝子解析等の研究実績、実例を豊富に活用して生物の情報交換を工学的考察とその応用について解説する。
 自然界は複数の生物で構築されており、各種生物間の情報交換を基盤とする相互作用が大きな要因になっている。この生物間のバランスの崩壊が、地球環境や地域環境問題として我々の社会を脅かしつつあることを理解させる。

 さらに、生物間の総合作用を理解することは、新しいバイオ技術思想の構築につながる。一方では、将来の生命環境にあり方を考察して、高度な未来社会への技術思想を理解することとなる。本特論では、複合系微生物を例にとり、生態学的知識による新しい技術思想を提示する。

 本講義における生命情報は、一般に理解されている細胞内における情報伝達の機構荷関する科学の定義ではない。生物間における情報交換を工学的に解析する新しい思想と定義している点に注意されたい。
[必要知識・準備]
 修士の知識が有れば充分である。
[評価基準]
 話題提供により、活発な討論を通じて、自分の見解を持っているか否かを評価する。
[教科書]
(未登録)
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
(1)新しい生命工学技術として、微生物生態系基盤による複合生物系・共生生物系

(2)複数生物システム技術開発の思想

(3)熱帯バイオマス生産系における生物情報交換

(4)光合成複合微生物系における生物情報交換

(5)代謝工学による遺伝子情報交換

(6)生物間の情報交換バランスの崩壊と地球環境や地域環境問題


(7)総合討論
 
  自然界は複数の生物で構築されており、各種生物間の相互作用が大きな要因になっ  
  ている。こうした生物間の総合作用を理解し、新しいバイオ技術思想の構築する。

  生命環境にあり方を考察して、高度な未来社会への技術思想を理解する。

  複合系生物システムを例に、生態学的情報交換を基盤とする新しい技術思想を理解  
  する。