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授業科目名
担当教官
量子統計物理特論
内山 智香子
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
401051 2 (未登録) 1 後期 III
[概要と目標]
原子、分子等のミクロな世界で起こっている出来事がどのように反映されて、物質全体としてのマクロな性質が形成されていくのか、を記述するためには、量子力学の原理のみならず、ミクロな粒子の統計性を考慮しなければならない。本講義で取り扱う量子統計物理は、この要求を満たす手法論として開発されてきたものであり、物質の電気的、磁気的性質を記述する上で、重要な役割を果たす。本講義では、この手法論の基礎について触れたあと、近年盛んに研究されている量子コンピュータや量子テレポーテーション等の量子情報分野との接点について述べる。量子計算機、量子通信機等の原理を実現する際には、必ず外界からの影響(デコヒーレンス)を考慮しなければならない。量子統計物理の手法論を用いて、デコヒーレンスの量子情報への影響、また、その回避の仕方等について論ずる。
[必要知識・準備]
量子力学、統計力学
[評価基準]
(未登録)
[教科書]
(未登録)
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
1.線形応答理論
2.環境世界からの影響に対する取り扱い(射影演算子法)
3.量子計算におけるデコヒーレンスの影響とその回避方法