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授業科目名 自然科学と数学
時間割番号 190003
担当教員名 中井 喜信
開講学期・曜日・時限 後期・火・III 単位数 2
<対象学生>
ソフトサイエンス課程1年次生は必修
<授業の目的および概要>
歴史上・実務上、数学は自然科学の1分野であるが、同時に実在する物質により、絶えず、結論の当否の判定が下される自然科学の他分野と異なり、論理学を基礎に、自由な発案のみに従い論じて得られる数学の結論が、自然科学に与える影響を実感させ、ひいては、実生活や人生観への影響を考えさせる。
<授業の方法>
講義、レポート、授業中の小論文課題
<成績評価の方法>
出席、レポート、小論文、定期試験
<受講に際して・学生へのメッセージ>
科学史の講義は、国内では極く少ない。科学史の講義ではないが、古今、科学的発見はいかに為されたか・何故そのことが大問題であったか、後世に、その後どういう影響があったか等を理解されたい。
中井の研究室はK216室です。質問等のある人は、戸にメモをして連絡されたし。
<テキスト>
  1. 特に無し。プリントも多用したい。
<参考書>
  1. 適宜指示する。
<授業計画の概要>
種々のテーマについて、数回ずつの読み切り風に進める。考え方の分かりやすい計算例等も説明しながら、それが、どういう考え方に発展していったか・現在の分野は何が対応しているか等にも留意する。毎年、取り上げるテーマは変るので今までのを例示すると
・平行線公理と曲率;微分幾何学
・フラクタル図形、Cator集合、Peano曲線、所得分布;フラクタル次元
・Pythagoras の考え;万物は数なり、音階の話
・天動説と地動説
・確率の考えと実生活;雨の確率、東海村の放射能事件、
・魔方陣と有限体上の幾何学
・数学基礎論の考え方
・analogとdigital
・Goedelの不完全性定理と不動点定理
・錯視・立体視・不可能図形
また、ここ数年、信じられないような大事件が毎年起こるが、それについて、受講生の考えを書いてもらっている。